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「特需」の意味と使い方や例文!「朝鮮特需」と「特需景気」の違いは?(類義語)

【二字熟語】
特需

【読み方】
とくじゅ

【意味】
特別の需要。一般に在日米軍の発注による需要。朝鮮戦争・ベトナム戦争の際、米軍が軍事物資の買い付けなどを行ったことをいう。

【語源・由来】
「特」は「特別。」
「需」は「必要とする。もとめ。」

【類義語】
需要、ニーズ

特需(とくじゅ)の使い方

健太
小中学校で、三年ぶりにプールの授業が再開されて、スクール水着特需でてんやわんやなんだって。
ともこ
三年前の水着はもうサイズが合わないという家庭が多いわよね。
健太
逆に言うと、二年間は売り上げが低迷していたんだね。
ともこ
感染症蔓延で大変だったのは飲食店だけじゃないってことよね。

特需(とくじゅ)の例文

  1. 冷凍食品は、新型コロナの特需後もなお需要が伸びている。
  2. 健康番組で特集されると、その商品は売り上げが急増、特需に沸く。
  3. 日本は、朝鮮戦争の特需で戦後復興の第一歩を踏み出した。
  4. コロナ蔓延直前まで、日本中がインバウンド特需に沸いていた。
  5. 特需の恩恵を受けた各種産業の業績が好転したことで税収が伸びた。

「朝鮮特需」と「特需景気」の違いは?

日本の経済の歴史に、「朝鮮特需(ちょうせんとくじゅ)」と「特需景気(とくじゅけいき)」があります。

朝鮮特需」とは、1950年の朝鮮戦争勃発によって、日本に殺到した国連軍の軍需物資や役務サービスの特殊需要のことをいいます。

特需景気」とは、特需に起因する好景気のことをいいます。特に、朝鮮戦争によるものをさしていった言葉です。

朝鮮特需」も「特需景気」も、1950年に勃発した朝鮮戦争による「特需」をいいます。

しかし「特需景気」には、「朝鮮特需」によって、日本の経済が好景気に傾いたという意味で使われる点が違います。