【二字熟語】
猥雑
【読み方】
わいざつ
【意味】
①ごたごたと入り乱れていること。また、そのさま。
②下品な感じがすること。げびて、みだらなこと。
【語源・由来】
「卑」は「品性が劣る。下品だ。」
「雑」は「入りまじる。まとまりがない。」
【類義語】
雑然、渾然、混沌、雑駁
猥雑(わいざつ)の使い方
これは、えらく猥雑な雑誌だね。
猥雑な雑誌って、なんでよく草むらに捨ててあるのかしらね。
拾って見てほしいのかな。
もっと高尚な本を置いておいてくれたらいいのにね。
猥雑(わいざつ)の例文
- 猥雑な裏通りで、なんだか雰囲気が悪く危ない感じがする。
- 盛り場の猥雑な感じが、僕は嫌いではない。
- この辺は、今でこそ閑静な住宅街だが、数十年前までは猥雑なスラムのような地域だった。
- 猥雑な内容の雑誌が、コンビニで販売停止になった。
- この街は昔から猥雑で、犯罪の数が一向に減らない。
「猥雑」と「猥褻」「卑猥」の違いは?
「猥雑」に似ている語に「猥褻(わいせつ)」「卑猥(ひわい)」があります。
「猥雑」と「猥褻」の違いは?
「猥褻」は、
①みだらなこと。いやらしいこと。また、そのさま。
②法律で、いたずらに人の性欲を刺激し、正常な羞恥心 (しゅうちしん) を害して、善良な性的道徳観念に反すること。
という意味です。
「猥雑」は、みだらで下品なことをいい、下品なことに重きを置いています。
対して「猥褻」は、みだらでいやらしことをいい、いらしいことに重きを置いている点が違います。
また、「猥雑」には、ごたごたと入り乱れていることという意味がありますが、「猥褻」にはありません。
さらに「猥褻」は法律用語としての意味がある点が「猥雑」と違います。
「猥雑」と「卑猥」の違いは?
「卑猥」は、「いやらしくみだらなこと。下品でけがらわしいこと。」という意味です。
「猥雑」も「卑猥」も、みだらで下品なことをいいます。
しかし、「猥雑」は、ごたごたと入り乱れていることをいいますが、「卑猥」にその意味はありません。