読み方で悩みやすい漢字の一つに、「世論」があります。
Q「世論」、あなたはこの二字熟語を何と読みますか?
次の3択から選んでみて下さい。
世論の読み方
- 「よろん」
- 「せろん」
- 「よろん」と「せろん」両方とも
このページでは、悩みやすい「世論」の読み方や意味について詳しく解説していきます。
「世論」の読み方は、「よろん」?「せろん」?
世論の正しい読み方は、「よろん」「せろん」どちらなのでしょうか。
どちらも聞いたことがあるかもしれませんね。
もしくは「よろん」の方が馴染み深いという方もいらっしゃるでしょうか。
「世」は音読みで「セイ」「セ」、訓読みで「よ」があります。
一方「論」は音読みで「ロン」です。
論の訓読みは、表外読みで「あげつらう」「とく」になります。
このことから、重箱読みを気にしなければ、「よろん」「せろん」どちらも読めそうです。
さて、結論を言ってしまうと、世論の読み方は「よろん」「せろん」のどちらを使っても間違いではありません。
つまり、答えとしては3つ目の「両方とも」ということになります。
昔には、
- 世間の一般的感情をあらわす世論「せろん・せいろん」
- 議論に基づく意見をあらわす輿論「よろん」
と使い分けがされていました。
しかし、漢字の制定等時代経過と共に一緒になり、表記的には世論が一般的となりましたが、読み方だけ「よろん」「せろん」両方が残ったようです。
補足ですが二つの読み以外にも「せいろん」としても間違いではありません。
ちなみに、NHKでは「よろん」が使われますので、耳馴染みとして「よろん」が多いのは、その為かもしれません。
「世論」の意味は、「よろん」も「せろん」も同じ
世論の意味は、「世間一般の人々の考え」「多数の人々の議論による意見」となります。
これは前述のように「世論」「輿論」の違いから来ています。
「世」とはそのまま世の中、様々な人間関係や社会関係を総括し、その趨勢や時流を含めたもの。
「論」とは、ここでは意見や見解を意味します。
そう考えますと、世論の意味合いとしては前者の方が比重は大きいでしょう。
世論を用いた例文には、「世論に問いかける」「世論が後押しした」「世論調査」等があります。
まとめ
- 世論の読み方は「よろん」「せろん」のどちらも正しい。
- 世論の読み方はそれ以外に「せいろん」もある。
- 元々は「世論」「輿論」の異なる言葉だった。
- 世論は一般的には「世間一般の人々の考え」を意味する。