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「悄然」の意味と使い方や例文!「悄然とした口調」とは?(類義語)

【二字熟語】
悄然

【読み方】
しょうぜん

【意味】
①元気がなく、しょぼしょぼとしたさま。憂えているさま。
②ものさびしいさま。ひっそりしたさま。

【語源・由来】
「悄」は「うれえる。しおれる。しょんぼりする。」「然」は「状態を表す形容詞のあとに添える語。」このことから「悄然」は「元気がなく、しょぼしょぼとしたさま。」という意味。

【類義語】
落胆、失望、がっかり

【対義語】
昂然

悄然(しょうぜん)の使い方

ともこ
健太くん。悄然とした様子で立ちつくしている生徒がいるわよ。
健太
話を聞いてみようか。
ともこ
聞かれたくないかもしれないわよ。
健太
このまま放っておくわけにはいかないし、一緒に慰めよう。

悄然(しょうぜん)の例文

  1. 悄然と項垂れる。
  2. ふられた健太くんは悄然と立ち去った。
  3. 力を落として悄然としていた健太くんに声をかけた。
  4. 機会すら与えられないことに悄然とした。
  5. 部屋の明かりも付けないで悄然として座っていた。

「悄然とした口調」とは?

悄然」を用いた語に、「悄然とした口調」があります。

夏目漱石の「こころ」に「彼はいつもにも似ない悄然とした口調で、自分の弱い人間であるのがじっさい恥ずかしいと言いました。」という一文があります。

悄然とした口調」の「口調」は「ことばの調子」のことで、「悄然とした口調」とは「元気がないことばの調子」という意味です。

悄然とした口調」で話す人がそばにいたら、寄り添い慰めてあげましょう。