【二字熟語】
進歩
【読み方】
しんぽ
【意味】
①物事がしだいによりよいほうや望ましいほうへ進んでいくこと。
②歩を進めること。前進。
【語源・由来】
「進」は「前にすすむ。すすめる。」
「歩」は「進みぐあい。なりゆき。」
【類義語】
発展、前進、進化、躍進、飛躍、進捗
【対義語】
退歩、沈滞、後退
進歩(しんぽ)の使い方
進歩(しんぽ)の例文
- 技術が進歩して便利になった。
- 科学の進歩はめざましい。
- 進歩の跡がうかがわれる。
- 着実な進歩を遂げている。
- 医学の進歩のおかげで不治の病がなくなりつつある。
「進歩」と「進化」「成長」「発展」との違いは?
「進歩」に似ている語に「進化(しんか)」「成長(せいちょう)」「発展(はってん)」があります。
「進歩」と「進化」の違いは?
「進化」は、
①生物が、周囲の条件やそれ自身の内部の発達によって、長い間にしだいに変化し、種や属の段階を超えて新しい生物を生じるなどすること。一般に体制は複雑化し機能は分化していく。また、無機物から有機物への変化、低分子から高分子への変化などについても用い、拡張して星の一生や宇宙の始原についても用いられる。
②社会が、未分化状態から分化の方向に、未開社会から文明社会へと変化発展すること。
③事物が進歩して、よりすぐれたものや複雑なものになること。
という意味です。
「進化」は、「進歩」して変化することをいうので「進歩」の意味を含みますが、意味や使い方が違います。
「進歩」と「成長」の違いは?
「成長」は、
①人や動植物が育って大きくなること。おとなになること。
②物事の規模が大きくなること。拡大。
という意味です。
「成長」は、大人になること、規模が大きくなることをいいます。
対して「進歩」は、より望ましい方へ進むことをいうので意味が違います。
「進歩」と「発展」の違いは?
「発展」は、
①物事の勢いなどが伸び広がって盛んになること。物事が、より進んだ段階に移っていくこと。
②色事や遊蕩 (ゆうとう) において、積極的に活動すること。
という意味です。
「進歩」も「発展」も、技術・学問・文化などについて、物事が進んで前より上の段階に入ることをいいます。
「進歩」は、より望ましい方へ進むことをいいます。
対して「発展」は、より進んだ段階に移ることをいい「進歩」に似ています。
しかし、物事の勢いが伸び広がるという意味にも使われる点が「進歩」と違います。
また、「発展」に、酒色の道で積極的に活動するという意味がある点も「進歩」と違います。