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「杜撰」の意味と使い方や例文!読み方「とせん」は間違い?(語源由来・類義語・対義語)

【二字熟語】
杜撰

【読み方】
ずさん

【意味】
①著作で、典拠などが不確かで、いい加減なこと。
②物事のしかたがぞんざいで、手落ちが多いこと。

【語源・由来】
「ずざん」の訛。一説に、杜黙(ともく)の作った詩が多く律に合わなかったという故事から。

【類義語】
粗雑、乱暴、粗略、ぞんざい、だらしない

【対義語】
緻密、綿密

読み方「とせん」は間違い?

杜撰」は「ずさん」と読みます。

杜撰」の「杜」を「と」と読み、「撰」を「せん」とも読むことから間違えやすいですが、「杜撰」と書いて「ずさん」と読みます。

「杜」は、中国宋の詩人杜黙(ともく)のこと。「撰」は著作するという意味。杜黙の詩が多く律に合わなかったという故事に基づき、「杜撰(ずさん)」は「いいかげん」という意味になりました。

杜撰(ずさん)の使い方

健太
杜撰な工事のせいで、アパートの床が抜けたんだって。
ともこ
ニュースで見たわ、人が亡くなったのよね。
健太
まさか床が抜けて自分が死ぬなんて思いもしなかっただろうね。
ともこ
杜撰な工事はなくなってほしいわよね。

杜撰(ずさん)の例文

  1. 健太くんの計画は杜撰で穴だらけだ。
  2. 杜撰な仕事ぶりに驚いた。
  3. 杜撰な検査をしていることが露呈した。
  4. 川の汚染は、杜撰な廃棄物処理が原因だった。
  5. 劇薬物の管理が杜撰だった。
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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)



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