【二字熟語】
杜撰
【読み方】
ずさん
【意味】
①著作で、典拠などが不確かで、いい加減なこと。
②物事のしかたがぞんざいで、手落ちが多いこと。
【語源・由来】
「ずざん」の訛。一説に、杜黙(ともく)の作った詩が多く律に合わなかったという故事から。
【類義語】
粗雑、乱暴、粗略、ぞんざい、だらしない
【対義語】
緻密、綿密
読み方「とせん」は間違い?
「杜撰」は「ずさん」と読みます。
「杜撰」の「杜」を「と」と読み、「撰」を「せん」とも読むことから間違えやすいですが、「杜撰」と書いて「ずさん」と読みます。
「杜」は、中国宋の詩人杜黙(ともく)のこと。「撰」は著作するという意味。杜黙の詩が多く律に合わなかったという故事に基づき、「杜撰(ずさん)」は「いいかげん」という意味になりました。
杜撰(ずさん)の使い方
杜撰な工事のせいで、アパートの床が抜けたんだって。
ニュースで見たわ、人が亡くなったのよね。
まさか床が抜けて自分が死ぬなんて思いもしなかっただろうね。
杜撰な工事はなくなってほしいわよね。
杜撰(ずさん)の例文
- 健太くんの計画は杜撰で穴だらけだ。
- 杜撰な仕事ぶりに驚いた。
- 杜撰な検査をしていることが露呈した。
- 川の汚染は、杜撰な廃棄物処理が原因だった。
- 劇薬物の管理が杜撰だった。