【二字熟語】
渾身
【読み方】
こんしん
【意味】
からだ全体。全身。満身。
【語源・由来】
「渾」は「すべて。」
【類義語】
全身、満身、総身、総身
渾身(こんしん)の使い方
さっき誘拐されそうになったの。
大丈夫だったの?
渾身の力を込めて突き飛ばして逃げてきたの。
無事でよかったよ。すぐに警察に連絡しよう。
渾身(こんしん)の例文
- 渾身の力を振り絞って対戦相手に打ち込んだ。
- 警官は、渾身の力で暴漢を投げ飛ばした。
- 渾身の力を込めた右ストレートを放った。
- 渾身の力を込めて、崖から落ちそうなともこちゃんを引っ張り上げた。
- 命がかかっているので渾身の力で舟をこぎました。
「渾身の一撃」は誤用?
RPGゲームなどで、「渾身」を用いた「渾身の一撃」という表現をよく目にします。
「渾身の一撃」はここでは、からだ全体を使った一撃という意味になります。
「渾身の一撃」は、ゲーム上では、全力の一撃という誤った解釈で使われていますが、本来、「渾身」は、力の度合いを表す語ではありません。
全力の一撃という意味にするのであれば、「渾身の力を込めた一撃」という表現にする必要があります。
また、同じようによく使われる「会心の一撃(かいしんのいちげき)」ならば、敵に期待通りのダメージを与える一撃という意味になり、ゲームの内容に合った正しい表現です。