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「主客」の意味と使い方や例文!「主客転倒」とは?(類義語)

【二字熟語】
主客

【読み方】
しゅかく

「しゅきゃく」とも読む。

【意味】
①主人と客。しゅきゃく。
②主なものと、それに関係のあるつけたりのもの。しゅきゃく。
③文法で、主語と客語。
④哲学で、主観と客観。主体と客体。
⑤昔、中国で外国からの賓客を接待する役の者。

【語源・由来】
「主」は「家に控えて客をもてなす人。」
「客」は「招かれてきた人。まろうど。」

【類義語】
主従

主客(しゅかく)の使い方

ともこ
健太くん。客だからって横柄な態度をとっちゃだめよ。
健太
客はもてなされるものでしょう?
ともこ
主客一如といって、禅の教えでは、もてなす側ともてなされる側が、お互いの気持ちを思いやって心がひとつになることをいうのよ。
健太
常に相手の立場になって思いやれってことだね。

主客(しゅかく)の例文

  1. 目的と手段が主客転倒してしまってはよろしくない。
  2. ある一室に彼らを通し、主客それぞれの座につかせました。
  3. 茶道には、主客一体という考え方があります。
  4. その客は無論彼の知らない人であった。彼が戸を半分ほど開けた時、今まで調子づいていたらしい主客の会話が突然止まった。そうして二人ともこっちを向いた。(夏目漱石、明暗)
  5. 話題が無くなり、主客ともに沈黙してしまった。

「主客転倒」とは?

主客」を用いた表現の一つに「主客転倒(しゅかくてんとう)」があります。

主客転倒」とは、「主な物事と従属的な物事が逆の扱いを受けること。物事の順序や立場などが逆転すること。」という意味です。

「客」は「きゃく」とも読む。
「転」は「顛」とも書く。
【類義語】
・釈根灌枝(しゃくこんかんし)
・舎本逐末(しゃほんちくまつ)
・本末転倒(ほんまつてんとう)
・冠履転倒(かんりてんとう)

【例文】
・君の言い分は主客転倒も甚だしい。
・一種横柄な態度で、番頭が酒をはかってやる。その主客転倒の風景が、家の格式を語っているのか。(宇野千代、或る一人の女の話し)

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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)



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