【二字熟語】
折角
【読み方】
せっかく
【意味】
1⃣[副]
①いろいろの困難を排して事をするさま。無理をして。苦労して。わざわざ。
②(「折角の」の形で、体言に続けて)滅多に得られない、恵まれた状況を大切に思う気持ちを表す。
③全力を傾けて事をするさま。つとめて。せいぜい。手紙文などで用いる。
2⃣[名]
①《朱雲が五鹿に住む充宗と易を論じて勝ち、時の人が朱雲よく鹿の角を折ると評したという「漢書」朱雲伝の故事から》骨を折ること。力を尽くすこと。
②困難や難儀。
【語源・由来】
一説に、頭巾を折る意で、わざわざすること。後漢の林宗郭泰がかぶっていた頭巾の角の片方が雨に濡れて折れ曲がったのを時の人がまねて、わざと一方の角を曲げて林宗巾と呼んだという故事から。
【類義語】
わざわざ、つとめて、せいぜい
折角(せっかく)の使い方
折角来てくれたのに、お兄ちゃんが不在で申し訳ないわね。
いいんだ。アポなしで来た僕が悪いんだ。
いつもなら家にいるんだけど、間が悪かったわね。
次はアポイントメントをとってから来るよ。
折角(せっかく)の例文
- 折角だがお断りする。
- 路上でティッシュを配っている、折角だからもらっておこう。
- 折角の休みの日が雨になると憂鬱だ。
- 折角大きな窓にしたのに、マンションが建って景観が台無しだ。
- 折角のご厚意ですからお受けしましょう。
「折角の機会」とは?
「折角」を用いた表現の一つに「折角の機会(せっかくのきかい)」があります。
「折角の機会」の「機会」とは、「事をするのに最も都合のよい時機。ちょうどよい折。チャンス。」という意味です。
「折角の機会」とは、めったにないチャンスという意味です。
【例文】
- 参院選の時期は、折角の機会だから、親子で選挙について話し合うといい。
- 今日は折角の機会なので、その件についてお話ししたいと思います。
- 折角の機会だから、勇気を出してやってみることにした。