【二字熟語】
秘匿
【読み方】
ひとく
【意味】
秘密にして隠しておくこと。
【語源・由来】
「秘」は「隠して内容が知られないようにする。ひめる。」
「匿」は「隠して現さない。隠れる。」
【類義語】
隠匿、隠蔽、隠し立て
【対義語】
告知、公開、公然、暴露、開示、漏洩、公表、披露
秘匿(ひとく)の使い方
グルメガイドの調査員は、その正体を秘匿しないといけないのよね。
ばれたら公正な判断ができないからね。
家族にも秘匿するのかしら。
そうだとしたら大変な仕事だね。
秘匿(ひとく)の例文
- 様々な理由のために、情報源を秘匿する必要があった。
- 犯人は、靴下の中に拳銃を秘匿していた。
- 企図秘匿のために、人気のない時間に行動した。
- なぜか健太くんは、自分の学歴をかたく秘匿している。
- パスワードはしっかり秘匿するべきだ。
「秘匿」と「隠匿」「秘密」との違いは?
「秘匿」に似ている語に「隠匿(いんとく)」「秘密(ひみつ)」があります。
「秘匿」と「隠匿」の違いは?
「隠匿」は、
①人目に触れないように隠しておくこと。
②隠れた悪事。心の中に持った罪悪。
という意味です。
「秘匿」も「隠匿」も、人に知られないように隠すことをいいます。
しかし「秘匿」は、秘密にすること、明らかにしないことをいいます。
対して「隠匿」は、主に、隠す行為が法律上よくないことであるときに使われます。
「秘匿」と「秘密」の違いは?
「秘密」は、
①他人に知られないようにすること。隠して人に見せたり教えたりしないこと。また、そのようなさまやそのような事柄。
②一般に知られていないこと。また、公開されていないこと。
③人に知らせない奥の手。秘訣 (ひけつ) 。
④仏語。
㋐深遠・微妙で容易に知りがたい奥義。
㋑ある隠された意味をもって説くこと。密教で大日如来の説法などをいう。
㋒真言宗の教義。密教。
という意味です。
「秘匿」は、「秘密」にして隠しておくことをいいます。
「秘匿」も「秘密」も意味が似ていますが、「秘匿」は、日常会話で使われることがほとんどない点が違います。
また「秘密」は、人に知らせない奥の手という意味や仏教語としての意味がある点が「秘匿」と違います。