【二字熟語】
黙認
【読み方】
もくにん
【意味】
公然とでなく、暗黙の裡に許可すること。知らぬふりをして見のがすこと。
【語源・由来】
黙って認める意。
【類義語】
黙許
【対義語】
公認
黙認(もくにん)の使い方
健太くん。髪の毛を赤く染めたの?
茶色から赤にしてみたんだ。
茶色は黙認されたかもしれないけど、赤は無理じゃないかな。
赤と茶色は何が違うの?また黙認してくれるでしょう。
黙認(もくにん)の例文
- これまでは健太くんの無礼を黙認してきた。
- 小田原の北条氏康と組んだ武田信玄は、関東侵略に主力をそそぎはじめた。関東管領に任じている上杉謙信としては、これを黙認することはできぬ。(池波正太郎、蝶の戦記)
- 違反を認識していながら黙認してきた課長は処罰された。
- 本来は違法だが、国民の安全を守るためと黙認した。
- 目ざとい彼はその事に気づいたようだが黙認してくれた。
悪い意味?「黙認」と「容認」の違いは?
「黙認」には、過失などを寛大に扱う、不正を見逃すという悪いことを黙って認める意味があります。
良いことに対しては使われません。
「黙認」と「容認」の違いは?
「黙認」に似ている語に「容認(ようにん)」があります。
「容認」とは、「よいとみとめて許すこと。認容。」という意味です。
「黙認」も「容認」も、認めることをいいます。
しかし「黙認」は、公然ではないが、黙って見のがすことをいいます。
対して「容認」は、本来なら認めてはならないことを認めて許すこと、大目にみることをいいます。
「黙認」は、悪事や不正を知らぬふりをして許す、「容認」は、悪事や不正を大目にみて許すことをいいます。