【二字熟語】
邪知
「邪智」とも書く。
【読み方】
じゃち
【意味】
よこしまな知恵。わるぢえ。
【語源・由来】
「邪」は「正道と食い違うこと。ねじけている。よこしま。」
「知」は「ちえ。物事を考える能力。」
【類義語】
悪知恵、ずる賢い
邪知(じゃち)の使い方
持続化給付金を不正に申請して5億円儲けていた飲食店があるんですって。
邪知に長けているね。
正直者が苦しんで、邪知のある人が良い思いをする世の中なんてだめだと思うわ。
警察には頑張って捜査してもらい、税務署はきっちり納税させてほしいね。
邪知(じゃち)の例文
- その情報がもれ始めたのは実施予定の十一月五日の十日前くらいからであったが、その計画の全貌が明らかにされるにしたがって、その残忍さは全英国を驚倒させた。悪辣、陰険、奸佞、邪知などと悪に関連のあるあらゆる形容詞が使われた。(シェイクスピア、マクベス)
- 夫のある女と知りながら、理不尽にもつれてきたばかりか、よからぬことをじまんげにかたり、わが夫を、死地におとした邪知奸悪。(滝沢馬琴、里見八犬伝)
- メロスは激怒した。必ず、かの邪知暴虐の王を除かなければならぬと決意した。(太宰治、走れメロス)
- 健太くんは邪知に長けているから犯人の考えていることがよく分かる。
- 素直なともこちゃんは、邪知など持ち合わせていなかった。
「邪知暴虐」とは?
「邪知」を用いた表現の一つに「邪知暴虐(じゃちぼうぎゃく)」があります。
「邪知暴虐」とは、悪知恵を働かせ、むごたらしい行いをすることをいいます。
【類義語】
・怜悧狡猾(れいりこうかつ)
【例文】
- 外国人研修生を安い給料で働かせてもうけるとは、邪知暴虐だな。
- 彼のような邪知暴虐な人が首相になると国民は不幸になる。