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「人畜」の意味と使い方や例文!「人畜無害」とは?(類義語)

【二字熟語】
人畜

【読み方】
じんちく

【意味】
①人と家畜。
②人情に乏しい人をののしっていう語。ひとでなし。

【語源・由来】
人間と家畜の意。

【類義語】
ひとでなし

人畜(じんちく)の使い方

ともこ
健太くん。薬品を素手でさわっていいの?
健太
この薬品は人畜に無害なんだよ。
ともこ
少量なら無害だけど、どっぷり手が浸かっている状態はよくないっていう話じゃないの?
健太
あっ。皮膚が溶けている。

人畜(じんちく)の例文

  1. 我が自由のためには、世の人畜の生命など、ものの数ともするものでない。(泉鏡花、夜叉ヶ池)
  2. どこにも人畜のすがたは見えずへんにかなしげなる水車が泣いてゐるやうす。(萩原朔太郎 定本青猫)
  3. 相当前から、農薬の人畜、水産物、生態系への悪影響が指摘されていた。
  4. 人畜にとって微細なウィルスは最大の脅威かもしれない。
  5. 台風が直撃したが、幸いなことに人畜に被害はなかった。

「人畜無害」とは?

人畜」を用いた表現の一つに「人畜無害(じんちくむがい)」があります。

人畜無害」とは、
①人にも動物にも害を与えない。
②凡庸で、他にも何の影響も与える力のないこと。

という意味です。

【例文】

  1. 健太くんは人畜無害そうな顔をしているが、結構腹黒い。
  2. マリアの場合、現在、家にいる人間といえば自分しかいないから、あたるのは自分自身だから、人畜無害だが、それだけマリアのムーディな気分は、ひどくなる。(森茉莉、貧乏サヴァラン)