【二字熟語】
漠然
【読み方】
ばくぜん
【意味】
ぼんやりして、はっきりとしないさま。とりとめのないさま。
【語源・由来】
「漠」は「はっきりしない。とりとめのないさま。」「然」は「状態を表す形容詞のあとに添える語。」このことから「漠然」は「はっきりとしないさま」という意味。
【類義語】
不確か、曖昧、あやふや、うやむや
【対義語】
判然、歴然、鮮明、明白、鮮烈
漠然(ばくぜん)の使い方
健太くん。何か悩んでいるの?
将来について漠然とした不安を感じているんだよ。
そういう時は、不安を吹き飛ばすくらい勉強すればいいのよ。
なるほど。言うのは簡単だけど行うのが難しそうだ。
漠然(ばくぜん)の例文
- 常日頃から漠然と感じていた疑問は解消されなかった。
- 秋になると漠然としたさみしさを感じる。
- 北の方にあるから見つけてきてという漠然とした指示を受けた。
- 漠然ながら私の中にあった危機感を払拭した。
- 漠然とした恐怖がだんだん強く際立ってきた。
「漠然」と「曖昧」の違いは?
「漠然」に似た意味の言葉に「曖昧(あいまい)」があります。
「曖昧」は「曖」「昧」ともに「暗い」という意味で、「はっきりしないこと。確かでないこと。」という意味です。
「漠然」も「曖昧」も「はっきりしない」という意味ですが、「曖昧」は「いかがわしいさま。疑いを抱くようなさま。」という意味を含み、「意図的に自分の意思を明確にしない。」ことを表す場合もあります。
つまり「漠然」には「曖昧」のような「疑わしい」という意味がないという違いがあります。