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「吝嗇」の意味と使い方や例文!「倹約」との違いは?(語源由来・類義語・対義語)

【二字熟語】
吝嗇

【読み方】
りんしょく

【意味】
過度にものおしみすること。けち。

【語源・由来】
「吝」も「嗇」も「おしむ。ものおしみする。やぶさか。けち。」

【類義語】
けち

【対義語】
太っ腹、守銭奴

吝嗇(りんしょく)の使い方

ともこ
健太くんは吝嗇ね。
健太
吝嗇じゃなくて倹約家って言ってよ。
ともこ
こんなことで出し惜しみする人は倹約とは言わないわ。単なる吝嗇よ。
健太
老後のために2000万円貯める必要があるんだから、吝嗇になるのもしょうがないよ。

吝嗇(りんしょく)の例文

  1. 吝嗇な健太くんにしては珍しく、赤い羽根募金に募金をしていた。
  2. お金に不自由していた経験がともこちゃんを吝嗇にさせた。
  3. 彼は吝嗇で守銭奴だった。
  4. 一家の主が吝嗇だと家族は大変だ。
  5. 吝嗇だったその老人は、相当な財をため込んでいた。

「吝嗇」と「倹約」の違いは?

吝嗇」に似ている語に「倹約」があります。

倹約」は「費用を切り詰めて無駄遣いしないこと。節約。」のことをいいます。

吝嗇」と「倹約」は無駄遣いしないという意味は同じですが、「吝嗇」は必要な出費すら出し惜しむという悪いニュアンスを含み、「倹約」は贅沢をしないという美徳のようなニュアンスを含む点が異なります。

正反対のニュアンスを持つ語なので注意して使いましょう。
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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)



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