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「阿吽」の意味と使い方や例文!「阿吽の呼吸」とは?(語源由来・類義語)

阿吽の読み方・意味とは?(類義語)

意味

【二字熟語】
阿吽

「阿呍」とも書く。

【読み方】
あうん

【意味】
①梵字の12字母の、初めにある阿と終わりにある吽。密教では、この2字を万物の初めと終わりを象徴するものとし、菩提心と涅槃 (ねはん) などに当てる。
②仁王 (におう) や狛犬 (こまいぬ) などにみられる、口を開いた阿形 (あぎょう) と、口を閉じた吽形 (うんぎょう) の一対の姿。
③吐く息と吸う息。呼吸。
④相対・対比など相対する二つのものにいう語。

二字熟語の博士
「阿吽」という言葉は、色んな意味があるんだよ。まず、梵字の最初と最後の文字、つまり「阿」と「吽」を指すんだ。これらは、物事の始まりと終わりを象徴するものとして、密教では用いられることがあるんだ。

また、仁王や狛犬などの像で、口を開けている像(阿形)と口を閉じている像(吽形)の一対を表すときにも使われるんだ。

さらに、吐く息と吸う息、つまり呼吸のことを指すこともあるよ。

そして最後に、相対的な二つのもの、つまり対比する二つの要素を指す言葉としても用いられるんだ。

助手ねこ
ほー、それはつまり、「阿吽」はいろんな意味があるわけやな。一つは梵字の始まりと終わり、つまり全ての始まりと終わりを示す意味がある。

それから、口を開けた像と口を閉じた像、つまり二つの異なる状態を示すときに使うんやな。

さらに、息を吸ったり吐いたりすること、つまり呼吸のことも表す。

最後に、対立や対比する二つのものを示すときにも使うんやな。あらゆる意味で、一対のものを表す言葉やな、これは。

【語源・由来】
梵語のaとhūṃの音写。
「阿」は口を開いて出す音声。「吽」は口を閉じて出す音声。

【類義語】
(阿吽の呼吸の類義語)以心伝心、つうといえばかあ

阿吽(あうん)の解説

カンタン!解説
解説

「阿吽」っていう言葉は、いくつかの意味があるんだよ。

1つ目は、梵字(インドで使われる文字)の始まりと終わりを表す文字、それが「阿」と「吽」なんだ。これは、万物の始まりと終わりを象徴しているんだよ。たとえば、菩提心(仏教でいうと、悟りを開くための心のことだね)や涅槃(苦しみから解放され、穏やかな状態のこと)などに関連付けて考えることがあるよ。

2つ目の意味は、仁王や狛犬などの像が示す二つの姿を指すよ。仁王や狛犬は、一つは口を開けて(阿形)、もう一つは口を閉じて(吽形)いるんだ。

3つ目は、呼吸、つまり息を吸って吐くことを指すよ。

4つ目は、二つのものが対立したり、比較されたりするときに使う言葉だよ。たとえば、日と夜、男と女、苦と楽、そういったものの間の対比や相対を表すときに使うんだ。

阿吽(あうん)の使い方

健太
ともこちゃんと僕の掛け合いが漫才みたいだってクラスメイトに言われたよ。
ともこ
阿吽の呼吸ってことかしら。
健太
そういうことだね。一緒に漫才師になろうよ。
ともこ
健太くんと組むと、売れない漫才師になりそうだから嫌よ。

阿吽(あうん)の例文

例文
  1. 二人は、阿吽の呼吸で事を運んだ。
  2. この仕事は阿吽の呼吸を必要とする。
  3. 空中ブランコは見事な阿吽の呼吸だった。
  4. 二人の名優はまさに阿吽の呼吸で演じていた。
  5. 階段を上るとそこに阿吽の狛犬が鎮座している。

「阿吽の呼吸」とは?

阿吽」を使った語に「阿吽の呼吸」があります。

阿吽の呼吸」は、二人以上で一緒に物事を行うときの、互いの微妙な気持ち。また、それが一致すること。

という意味です。

口を開いて息を出す「」、息を吸って口を閉じる「」から、気息の出入りを「阿吽」といいます。

相撲の立ち合いは、吐く息、吸う息、止まる息といって、息を吐いたあと、七、八分ほど吸い込んで止め、その一瞬に立つものとされていますが、立ち合いで呼吸を合わせることを「阿吽の呼吸」といいます。
二字熟語の博士
「阿吽の呼吸」という言葉は、複数の人が物事を行う際に、互いの気持ちや考えが微妙に合わせられる状態を指すんだよ。

また、それがぴったり一致する状態を特に指すこともあるんだ。

助手ねこ
そうか、それはつまり、「阿吽の呼吸」ってのは、みんなで何かをするときに、お互いの気持ちや思考がバッチリ合ってる状態を言うんやな。

みんなが心を一つにして、何かを成し遂げるときの、あのすんなりとした感じを表す言葉やな。まるでみんなが一緒に息を吸ったり吐いたりしてるかのような連携やな、これは。

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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)



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