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「暗喩」の意味と使い方や例文!「隠喩」との違いは?(類義語・対義語)

暗喩の読み方・意味とは?(類義語・対義語)

意味

【二字熟語】
暗喩

【読み方】
あんゆ

【意味】
比喩法の一。「…のようだ」「…のごとし」などの形を用いず、そのものの特徴を直接他のもので表現する方法。「花のかんばせ」「金は力なり」の類。隠喩法。メタファー。

二字熟語の博士
「暗喩」という言葉は、比喩法の一つで、「~のようだ」などの形を使わずに、一つのものの特性を直接別のもので表現する方法を指すんだ。

例えば、「花のかんばせ」や「金は力なり」のように、ある物事を他の物事に例えて表現するんだよ。

助手ねこ
あー、それはつまり、「直接的に言わずに、他のもので比喩する」ってことやな。何かを他の何かで例えて表現するやり方を言うんやな。

例えば、「花のかんばせ」は「美しい女性」や、「金は力なり」は「お金が力を持つ」みたいな風に、なんか違うものででも、本当の意味を表現することができるんやな。

【語源・由来】
「暗」は「はっきりと表さない、それとなく」
「喩」は「他の例を引いて、ある意味・内容をさとらせる。たとえ。」

【類義語】
直喩、明喩、諷喩

暗喩(あんゆ)の解説

カンタン!解説
解説

「暗喩」は、ある事物や現象を他の事物や現象にたとえる、文学や言葉の表現法の一つだよ。でも、その比較が直接的には表現されず、間接的に表現されるんだ。つまり、「~のようだ」や「~のごとし」などの直接的な比較の言葉を使わずに、あるものを別のもので表現する方法を指すんだ。

例えば、「花のかんばせ」っていう表現は、人がとても美しい、魅力的だということを言っているんだ。「花」は美しさや魅力を象徴するものとして使われ、「かんばせ」は持ち歩く物、つまり、その人が自分の美しさや魅力を持っている、という意味になるよ。

もう一つの例、「金は力なり」は、お金が力を持つ、つまり、お金があれば何でもできる、という意味だね。

このような表現法は、読み手や聞き手がその暗喩を理解するために、ちょっと考える必要があることが多いよ。それが「暗喩」っていう名前の由来で、直訳すると「暗い喩え」、つまり「隠れた比喩」っていう意味になるんだ。

英語では「メタファー」(metaphor)とも呼ばれるよ。だから、「暗喩」は言葉を使って色々な意味や感情を表現するための強力な道具なんだね。

暗喩(あんゆ)の使い方

健太
ともこちゃんは太陽のような人だね。
ともこ
どういうこと?
健太
太陽みたいだって暗喩だよ。みんなを照らす希望の塊のような人だってことだよ。
ともこ
褒められているのね。うれしいわ。

暗喩(あんゆ)の例文

例文
  1. かわいいと直接言うのは恥ずかしいので、天使みたいだねと暗喩で表現した。
  2. 作者のメッセージが暗喩の形で盛り込まれています。
  3. ともこちゃんの言葉には暗喩が込められていた。
  4. 暗喩に長けている健太くんの詩は素晴らしい。
  5. 直接的な表現よりも暗喩の方が心に残る。

暗喩の文学作品などの用例

  1. ・・・綾に代る人生行路難の暗喩がロマンティックな用語につつまれつつ、は・・・ 宮本百合子藤村の文学にうつる自然

「隠喩」との違いは?

暗喩」に似ている語に「隠喩(いんゆ)」があります。

隠喩」は、
比喩法の一。「…のようだ」「…のごとし」などの形を用いず、そのものの特徴を直接他のもので表現する方法。「花のかんばせ」「金は力なり」の類。暗喩。隠喩法。メタファー。

という意味です。

暗喩」と「隠喩」はともに、比喩法の一つで、直接他のもので表現する方法をいいます。

暗喩」と「隠喩」は同じ意味です。なので、言い換えることも可能です。