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「美徳」の意味と使い方や例文!「美学」「道徳」との違いは?(類義語・対義語)

【二字熟語】
美徳

【読み方】
びとく

【意味】
美しい徳。道にかなった行い。

【語源・由来】
「美」は「りっぱである。ほめるに値する。」
「徳」は「りっぱな行いや品性。」

【類義語】
美徳、道徳、良心的、正義、無垢

【対義語】
悪事、悪行

美徳(びとく)の使い方

健太
昔の日本人って勤勉な人が多いよね。
ともこ
勤勉は美徳って考えていたからね。
健太
今の日本人は、昔ほど勤勉じゃないね。
ともこ
娯楽や誘惑が多いからね。

美徳(びとく)の例文

  1. 正直であることは美徳である。
  2. 謙譲の美徳を発揮する。
  3. 親切は美徳のうちの一つです。
  4. 子供を大事にするのはこの国の美徳です。
  5. 日本で美徳とされることが、海外でもそうとは限らない。

「美徳」と「美学」「道徳」の違いは?

美徳」に似ている語に「美学(びがく)」「道徳(どうとく)」があります。

「美徳」と「美学」の違いは?

美学」は、
①美の本質、美的価値、美意識、美的現象などについて考察する学問。
②美しさに関する独特の考え方や趣味。
という意味です。

美徳」は、道義にかなった行いや考え方をいいます。

対して「美学」は、美しさに関する考え方や趣味をいうので意味が違います。

「美徳」と「道徳」の違いは?

道徳」は、
①人々が、善悪をわきまえて正しい行為をなすために、守り従わねばならない規範の総体。外面的・物理的強制を伴う法律と異なり、自発的に正しい行為へと促す内面的原理として働く。
②小・中学校の教科の一。生命を大切にする心や善悪の判断などを学ぶもの。昭和33年(1958)に教科外活動の一つとして教育課程に設けられ、平成27年(2015)学習指導要領の改正に伴い「特別の教科」となった。
③《道と徳を説くところから》老子の学。

という意味です。

美徳」は、道義にかなった行いや考え方をいいます。

対して「道徳」は、正しい行為をするための、守るべき規範をいうので意味が違います。

美徳」のために守るべき規範が「道徳」といえます。