【二字熟語】
珮後
【読み方】
はいご
【意味】
装飾品の後ろ。
【語源・由来】
「珮」は「腰につける飾り。」
「後」は「空間的にあとの方。うしろ。」
【類義語】
残り香、香気、芳香、余薫
珮後(はいご)の使い方
珮後が注目のトレンドワードになっているね。
初めて聞いた人が多いでしょうね。
僕も意味が分からなくて検索したよ。
辞書に載っていなかったでしょう?辞書に載らない美しい言葉は、まだまだたくさんあるんでしょうね。
珮後(はいご)の例文
- 初春の令月にして気淑く風和らぎ梅は鏡前の粉を披き蘭は珮後の香を薫らすは、梅花の宴を開いた大伴旅人がしたためたものです。
- ともこちゃんは、いつも珮後香の匂い袋を持ち歩いている。
- 新築のお祝にもらった蘭の花は、まさに珮後香、新しい木のにおいと相まっていい香りがする。
- 珮後香をかぐと、その香水をつけていたともこちゃんを思い出す。
- 珮後香のハンドクリームを使うことで、手は潤い、心は癒される。
「珮後香」とは?
「珮後」を用いた表現の一つに「珮後香(はいごこう)」があります。
「珮後香」は、万葉集5巻「梅花の歌」32首の漢文体の序文にある言葉です。
初春令月、気淑風和、梅披鏡前之粉、蘭薫珮後之香
2019年4月1日、平成の次なる元号として「令和」の発表を行いました。
その「令和」の典拠となった引用文の中にある言葉です。
「初春の令月にして、気淑く風和らぎ、梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後の香を薫らす」という解釈で、人々が美しく心を寄せ合う中で文化が生まれ育つという意味と総理が発言した事から、「珮後」が美しい言葉として話題になりました。
「珮後香」は、蘭の花が御香のような香りをしている、良い香り、大切な物という意味で使われます。