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「伯仲」の意味と使い方や例文!「互角」との違いは?(語源由来・類義語・対義語)

【二字熟語】
伯仲

【読み方】
はくちゅう

【意味】
①兄と弟。長兄と次兄。
②力がつりあっていて優劣のつけがたいこと。

【語源・由来】
「伯」は「兄弟の序列で、最年長者。」
「仲」は「兄弟の二番目。」
中国で、長兄を「伯」、次兄を「仲」といい、「伯」と「仲」は、年齢もあまり離れていないので、それほど力の差はないということから出た言葉。

【類義語】
互角

【対義語】
懸絶

伯仲(はくちゅう)の使い方

健太
どっちが勝つかな。
ともこ
両者の実力は伯仲しているから、最後まで分からないわね。
健太
手に汗握る攻防が続くね。
ともこ
いい試合よね。

伯仲(はくちゅう)の例文

  1. 実力が伯仲する者同士の戦いだ。
  2. 両チームの力は伯仲している。
  3. あの二人の記録は伯仲していて、どちらが優勝してもおかしくない。
  4. 各校とも実力が伯仲している。
  5. どちらも人気が伯仲していて、接戦が予想される。

「伯仲」と「互角」の違いは?

伯仲」に似ている語に「互角(ごかく)」があります。

互角」は、「牛角」とも書き、牛の角が左右ともに長短・大小の差がないところから、「双方の力量が同じ程度で、優劣の差がないこと。また、そのさま。五分五分。」という意味です。

互角」も「伯仲」も、比較した場合同じ状態であることをいいます。

しかし、「互角」が、両者の力量が、必ずしもすぐれていなくても、同じレベルの場合に使うのに対して、「伯仲」は、互いにすぐれていて力が接近している場合に使う点が違います。

また、「互角」よりも「伯仲」のほうが力が接近しているニュアンスで使われます。