【二字熟語】
偏見
【読み方】
へんけん
【意味】
かたよった見方・考え方。ある集団や個人に対して、客観的な根拠なしにいだかれる非好意的な先入観や判断。
【語源・由来】
「偏」は「本筋や中心からそれている。かたよる。」
「見」は「見かた。考え。」
【類義語】
先入観、先入主
【対義語】
正見、中立、客観的、検証
偏見(へんけん)の使い方
健太くん。最近宗教にはまっているそうね。
そうなんだ。おかげで迷いが晴れたよ。
高い壺とか水とか買わされてない?
それは偏見だよ。僕が信じている神様はそんなことしないよ。
偏見(へんけん)の例文
- あの国の民に偏見を持っていた。
- 言われなき偏見を打破する。
- 健太くんは、偏見にとらわれている。
- 偏見の目で私を見た。
- 昨今の報道は、誤解と偏見に満ちてる。
「偏見」と「差別」の違いは?
「偏見」に似ている語に「差別(さべつ)」があります。
「差別」は、
①あるものと別のあるものとの間に認められる違い。また、それに従って区別すること。
②取り扱いに差をつけること。特に、他よりも不当に低く取り扱うこと。
という意味です。
「偏見」は、以前からもっている固定した考え、見方をいうのに対して、「差別」は、取り扱いに差をつけること、区別することをいうので意味が違います。
「偏見」から「差別」が生じることがあり、「偏見と差別をなくす努力をする」というように並べて使われることがあります。