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「端倪」の意味と使い方や例文!「端倪すべからざる」とは?(類義語)

【二字熟語】
端倪

【読み方】
たんげい

【意味】
①物事の初めと終わり。事の始終。
②物事の本と末、終わりと始めを推しはかること。あらかじめ予想すること。推測。

【語源・由来】
「荘子」大宗師から。「端」ははじめ、「倪」はおわりの意。

【類義語】
(端倪すべからざるの類義語)底知れない、推し量れない

端倪(たんげい)の使い方

ともこ
健太くん。空手部の新入部員はどう?
健太
ちょっと僕には、彼の性格を端倪することができないな。
ともこ
あまり会話を交わさないの?
健太
あまり話さないし、何を考えているのかさっぱり分からないよ。

端倪(たんげい)の例文

  1. 彼の端倪すべからざるところは、他の人と違い、得た利益を豪遊で使うことなく事業に再投資したことである。
  2. 端倪を許さぬともこちゃんの胸の内がさっぱりわからない。
  3. 天地万物の運動はすべて人間には端倪する事の出来ぬ渾沌たるものになるであろう。(寺田虎彦、方則について)
  4. 視聴者の端倪を許さない考察ドラマがはやっている。
  5. 又如何なる天才の徹視の下にも端倪され得ない。(有島武郎、描かれた花)

「端倪すべからざる」とは?

端倪」を用いた表現の一つに「端倪すべからざる」があります。

端倪すべからざる」とは、物事のなりゆきを推測できないということです。

【例文】

  1. 彼の人生は山あり谷ありで、端倪すべからざるものがある。
  2. 若いながら彼の才能には端倪すべからざるものがあって、それに嫉妬するもの少なくなかった。
  3. 方言などをみると、その生滅の端倪すべからざるものを残してゐることが訣る。(折口信夫、古代中世言語論)