【二字熟語】
偏屈
「偏窟」とも書く。
【読み方】
へんくつ
【意味】
性質がかたくなで、素直でないこと。ひねくれていること。また、そのさま。
【語源・由来】
「偏」は「本筋や中心からそれている。かたよる。」
「屈」は「かがまって伸びない。」
【類義語】
気むずかしい、へそ曲がり、つむじ曲がり
【対義語】
素直、従順、真面目、正直
偏屈(へんくつ)の使い方
健太くんの友達はいつも一人でいるわね。
偏屈な変わり者だからね。
健太くんは仲良くやれているんでしょう?
偏屈だけど根は良い奴だからね。
偏屈(へんくつ)の例文
- どこか偏屈なところがある人です。
- 健太くんは偏屈なので人のいうことを聞こうとしない。
- 祖父は祖母を亡くしてから、すっかり偏屈になった。
- 彼は偏屈で付き合いやすいタイプではない。
- あの島の住人は偏屈な人が多い、
「偏屈」と「頑固」や「屁理屈」の違いは?
「偏屈」に似ている語に「頑固」や「屁理屈」があります。
「偏屈」と「頑固」の違いは?
「頑固」は
①かたくなで、なかなか自分の態度や考えを改めようとしないこと。また、そのさま。(例:頑固な職人。頑固おやじ。)
②取りついて容易に離れようとしないこと。また、そのさま。(例:頑固な汚れ。頑固な水虫。)
という意味です。
「偏屈」も「頑固」もかたくなという意味があります。
しかし、「頑固」が自分の意見を曲げない人をいい、他人の意見を聞かないという悪いニュアンスと、一本筋が通った意志の強い人という良いニュアンスも含みます。
対して「偏屈」はひねくれている人のことをいい、主に悪いニュアンスで使うため「頑固」と異なります。
「偏屈」と「屁理屈」の違いは?
「屁理屈」は
まるですじの通らない理屈。道理に合わない理屈。(例:屁理屈を並べる。屁理屈をこねる。)
という意味です。
「偏屈」はひねくれている人のことをいうのに対し、「屁理屈」は道理に合わない理屈をいいます。読み方や見た目が似ていますが、全く違う意味の語なので混同しないように気をつけましょう。