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「貧賤」の意味と使い方や例文!「貧賤の友忘るべからず」とは?(類義語・対義語)

【二字熟語】
貧賤

【読み方】
ひんせん

【意味】
貧しくて身分が低いこと。また、そのさま。

【語源・由来】
「貧」は「財産が少ない。まずしい。」
「賤」は「いやしい。身分が低い。」

【類義語】
下賎、卑しい

【対義語】
富貴

貧賤(ひんせん)の使い方

健太
お金持ちの子は幼稚園から有名私立に行き、そのまま附属の有名大学に入学し、大手に就職することが多いよね。
ともこ
富貴な家庭は富貴に、貧賤な家庭は貧賤なままよね。
健太
平等に良い教育を受けることができる世の中にならないかな。
ともこ
貧賤から抜け出すチャンスがたくさんあると良いわよね。

貧賤(ひんせん)の例文

  1. 豊臣秀吉の家は貧賤であり、低い身分の生まれであった。
  2. ゆえにいわく、富貴は怨みの府にあらず、貧賤は不平の源にあらざるなり。これによりて考うれば怨望は貧賤によりて生ずるものにあらず。(福沢諭吉、学問のすすめ)
  3. 富貴の家は努めて避け、貧賤の家には好んで近づいた。(森鴎外、井沢蘭軒)
  4. 貧賤の身では高等教育を受けることが難しかった。
  5. この辺りは貧賤な層が多く住んでいます。

「貧賤の友忘るべからず」とは?

貧賤」を用いた表現の一つに「貧賤の友忘るべからず(ひんせんのともわするべからず)」があります。

貧賤の友忘るべからず」とは、どんなに立身出世しようとも、自分の貧困のころに苦楽を共にしてきた友をないがしろにしてはいけないという意味です。

出典は「後漢書」です。

【例文】

  1. 貧賤の友忘るべからずというが、友人は何よりも大切な財産だからないがしろにしてはいけない。
  2. 成功してから既読スルーが多くなった健太くんに、貧賤の友忘るべからずという言葉を教えてあげたい。