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「必至」の意味と使い方や例文!「必須」「必死」との違いは?(類義語)

【二字熟語】
必至

【読み方】
ひっし

【意味】
①必ずその事の来ること。必ずそうなること。必然。
②将棋で、王手に対して受けがなく、次に必ず詰む状態。しばり手。

【語源・由来】
「至」は「いたる。とどく。ゆきつく。」

【類義語】
必然

【対義語】
偶然

必至(ひっし)の使い方

健太
今日も暑いね。
ともこ
このまま温暖化が進めば、夏は45度越えが当たり前になる日が来るのは必至よね。
健太
困るよね。
ともこ
本気で温暖化対策をしないとだめね。

必至(ひっし)の例文

  1. 開戦は必至の情勢だ。
  2. このまま人口が増えれば食糧不足は必至だ。
  3. 改革は必至だ。
  4. この世に生を受けた者にとって死は必至である。
  5. 政権崩壊は必至だろう。

「必至」と「必須」や「必死」の違いは?

必至」に似た語に「必須(ひっす)」と「必死(ひっし)」があります。

必須」は「ひっしゅ」の慣用読みで「ひっすう」とも読みます。必ず須(もち)いるべきこと。必ずなくてはならないことをいいます。(例:必須の条件。必須科目。)

必死」は
①必ず死ぬこと。生きる見込みがないこと。
②死を決してなすこと。全力を尽くすさま。しにものぐるい。決死。(必死に戦う。)
③(「必至」とも書く。)将棋で、王手に対して受けがなく、次に必ず詰む状態。しばり手。

という意味です。

【三語の違い】

必至」・・・必ず至る。
必須」・・・必ず用いる。
必死」・・・死に値するほど全力を尽くす。

必至」と「必死」は、読み方と将棋のしばり手という意味は同じですが、「必至」は必然の意味、「必死」は死にものぐるいという意味で主に使われます。

必須」は必ず用いるという意味なので、「必死」とも「必至」とも異なります。

必至」、「必須」、「必死」は似ていますが、それぞれ意味が異なるので使い方に注意しましょう。