【二字熟語】
時勢
【読み方】
じせい
【意味】
時代の移り変わるいきおい。世のなりゆき。時代の趨勢。
【語源・由来】
時代の趨勢の意。
【類義語】
時流、流行
【対義語】
局面
時勢(じせい)の使い方
男女で差をつけるのは時勢にあわないよね。
そうね。男女平等の考え方が主流よね。
じゃあ、この重い荷物をともこちゃんも運んでよ。
これは私の細腕では無理よ。
時勢(じせい)の例文
- ただ、残酷なのは今の時勢です。自分が謀反人と言われても なぜそうか自分でもわからない時勢です。(シェイクスピア、マクベス)
- いまのような文明開化の世が来たのも、そいつは時勢というやつでね。(池波正太郎、幕末新選組)
- 時勢を見る目がない彼は経営に向いていない。
- この社会で生きていくには、時勢に遅れないようにしなければならない。
- わしら軽輩が、徒らに、長上を押し除けるという風説があるが、長幼軽重を論じるべき時代ではない。力のある者が、出て行くべき時勢になってきているのだ。(直木三十五、南国太平記)
「時勢」と「時世」との違いは?
「時勢」と同じ読み方の語に「時世(じせい)」があります。
「時世」とは、「当今の世の中。時代。」という意味です。
「時世」は、時とともに移り変わる世の中をいいます。
対して「時勢」は、時と共に移り変わる時代の勢いをいいます。