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「感傷」の意味と使い方や例文!「感傷に浸る」とは?(類義語・対義語)

感傷の読み方・意味とは?(類義語・対義語)

意味

【二字熟語】
感傷

【読み方】
かんしょう

【意味】
①物事に感じて心をいためること。
②物事に感じやすく、すぐ悲しんだり同情したりする心の傾向。また、その気持ち。

二字熟語の博士
「感傷」という言葉は、まず第一の意味として、物事に触れられて心が痛む、つまり深く感じ取ることを指すんだ。

そして第二の意味は、物事にすぐに感じ入ってしまい、悲しんだり同情したりする心の性質や、そのような気持ち自体のことを指しているんだよ。

助手ねこ
あー、わかるわかる。それはつまり、何かに触れてすぐに心が動かされることやな。

映画やドラマで感動して泣いちゃうとか、友達の悲しい話を聞いて涙が出るみたいな感じやろ。感じやすくて、すぐに心が揺れる人のことやな。

【語源・由来】
「感」は「外部の物に触れて心が動く。心の動き。」
「傷」は「いたむ。悲しむ。心をいためる。」

【類義語】
敏感、鋭敏、繊細、心情、機微

【対義語】
穏和、鈍感

感傷(かんしょう)の解説

カンタン!解説
解説

「感傷」という言葉には2つの意味があるんだ。

まず、第1の意味は、物事に対して感じて、そのことで心が痛む、あるいは特に感動する状態を指すよ。例えば、昔の思い出や過ぎ去った日々について考えると、その時の感情がよみがえってきて、心がいたむことがあるよね。そのような状態を「感傷の情に堪えない」と表現することができるんだ。ここでの「感傷の情」とは、その深い感情や思い出に浸ることを意味しているよ。

次に、第2の意味は、物事に対して感じやすく、すぐに悲しみを感じたり、他人の状況に同情する傾向があることを示しているんだ。一般的には、感情が豊かで、感受性が高い人がこのような「感傷」を持つことが多いよ。例えば、映画や小説の感動的なシーンで涙を流すことが多い人や、友達の悲しい話を聞いてすぐに共感する人は、この「感傷」の傾向が強いと言えるね。また、自分自身の過去や体験について考えて、その感情に浸ることを「感傷におぼれる」と言うことができるよ。

だから、「感傷」という言葉は、物事や出来事に対して特別な感情を抱くことや、そのような感情に浸りやすい心の傾向を表しているんだね。

感傷(かんしょう)の使い方

ともこ
今回津波の被害を受けた所は、いずれまた津波の被害に遭うと思うんだけど、それでも引っ越さないのかしら。
健太
住んでいる土地に強い感情的なつながりをもっている人たちがいるんだよ。
ともこ
自宅以外では死にたくないのね。
健太
危険が伴うとしても、故郷に骨を埋めたいんだよ。

感傷(かんしょう)の例文

例文
  1. 最後の通勤の日、40年近く通った社屋を見上げ感傷に浸った。
  2. 引っ越しの作業中だ、アルバムを見て感傷に浸っている場合ではない。
  3. 別れの日が近づき、僕は少々感傷的になっているようだ。
  4. 思い出の地で恩人と再会し、感傷に浸った。
  5. 子供の成長した後姿を見て感傷的になった。

感傷の文学作品などの用例

  1. ・・・と、感傷的に父を責め始めた。「だからさ、だから今日は谷村博士に来・・・ 芥川竜之介お律と子等と

  2. ・・・この事実は当時の感傷的な僕には妙に象徴らしい気のするものだった。・・・ 芥川竜之介

  3. ・・・万葉集の歌以来、多少感傷主義に伝染していた。「ニニイだね。」「さ・・・ 芥川竜之介彼 第二

「感傷に浸る」とは?

感傷」は、「感傷に浸る(かんしょうにひたる)」という表現で使われることがあります。

感傷に浸る」の「浸る」とは、ある状態や心境にはいりきることをいいます。

感傷に浸る」とは、物事に感じやすく、涙もろくなることをいいます。

二字熟語の博士
「感傷に浸る」という表現は、人が物事に強く感じ入り、感情が高ぶって涙もろくなる状態を指すんだ。

つまり、心がやわらかくて、感じやすい瞬間に自分を置くことを意味しているよ。

助手ねこ
あー、それって、何か昔の思い出とかに浸ったり、感動的な場面を見たりした時に、どんどん涙が出てくるような感じか。

映画とか見てウルウルしてくるのも、これやな。感情があふれちゃって、涙が止まらんくなる時のことを言うんやな。

【例文】

  1. 6年生が卒業しても感傷に浸る間もなく、次の1年生の入学準備をしなくてはならない。
  2. お世話になった百貨店閉店のニュースに、色々な思い出がよみがえり感傷に浸った。
  3. 試合終了後は感傷に浸る間もなく、次の試合に目を向ける。
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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)



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