旗幟の読み方・意味とは?(類義語)
【二字熟語】
旗幟
【読み方】
きし
【意味】
①旗と幟 (のぼり) 。旗印。
②表立って示す立場や態度、また、主義主張。
2つ目は「どういう考えや態度を持ってるか、しっかりと見せる」ってことか。公に「こう思ってるで!」っていうのを強く示すわけやな。やるな、この言葉。
【語源・由来】
「旗」は「はた。」
「幟」は「目じるしとする旗。」
【類義語】
旗印
旗幟(きし)の解説
「旗幟」という言葉は、2つの意味があるんだよ。
1つ目の意味は、文字通り「旗」と「のぼり」という意味だよ。これは、物理的な布や紙などで作られたもので、特定の団体や組織、国などのシンボルやマークが描かれているものを指すことが多いね。例えば「旗幟を掲げて勇ましく進軍した」では、軍隊や集団がその旗やのぼりを高く掲げながら、力強く進んで行った、ということを表しているんだ。
2つ目の意味は、もう少し抽象的で、ある団体や個人の立場や考え方、主義や主張をはっきりと示すことを言うんだ。この意味で使うときには、物理的な旗を掲げるのではなく、ある考えや意見を公然と示すことを表現しているよ。「新しい政党が旗幟を掲げた」では、新しくできた政党が、自分たちの考えや方針、政策などをはっきりと公表し、それをアピールしていることを意味しているんだ。
だから、「旗幟」という言葉は、実際の旗やのぼりを掲げることから、ある考えや主義を明確に示すことまで、広い意味で使われるんだね。
旗幟(きし)の使い方
旗幟(きし)の例文
- 憲法改正について旗幟を鮮明にする。
- 旗幟鮮明にコンセプトを示して、世の中にプレゼンする。
- それを旗幟不鮮明のやうに思ふのは佐藤の誤解と云はなければならぬ。(芥川龍之介、佐藤春夫氏)
- これから起きる国際問題に対して旗幟鮮明にすることを迫られる。
- あのハリウッド女優は、反日を旗幟鮮明にしている。
旗幟の文学作品などの用例
-
・・・勧善懲悪の旧旗幟を撞砕した坪内氏の大斧は小説其物の内容に対する世・・・ 内田魯庵「二十五年間の文人の社会的地位の進歩」
「旗幟鮮明」とは?
「旗幟」を用いた四字熟語に「旗幟鮮明(きしせんめい)」があります。
「旗幟鮮明」とは、「はたじるしがあざやかではっきりしていること。転じて、態度・主義・主張などがはっきりしていること」という意味です。
しかし、時間と共にこの言葉の意味は変わり、人の態度や考え、主義などが非常にはっきりしている、ということを示すようになったんだよ。
要するに、ブレない強い信念を持った人に向けて使う言葉やな。おもしろいな、言葉の変化って。
【類義語】
・一目瞭然(いちもくりょうぜん)
・灼然炳乎(しゃくぜんへいこ)
・明明白白(めいめいはくはく)
【例文】
- ウクライナに侵攻したロシアに対する態度を旗幟鮮明にした。
- 徳川派か豊臣派か、旗幟鮮明でない大名が多数存在した。
- あの政治家は旗幟鮮明でわかりやすかった。
もう一つは、公然と示した立場や態度、主義や主張のことを指すんだ。