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「黙認」の意味と使い方や例文!悪い意味?「容認」との違いは?(類義語・対義語)

【二字熟語】
黙認

【読み方】
もくにん

【意味】
公然とでなく、暗黙の裡に許可すること。知らぬふりをして見のがすこと。

【語源・由来】
黙って認める意。

【類義語】
黙許

【対義語】
公認

黙認(もくにん)の使い方

ともこ
健太くん。髪の毛を赤く染めたの?
健太
茶色から赤にしてみたんだ。
ともこ
茶色は黙認されたかもしれないけど、赤は無理じゃないかな。
健太
赤と茶色は何が違うの?また黙認してくれるでしょう。

黙認(もくにん)の例文

  1. これまでは健太くんの無礼を黙認してきた。
  2. 小田原の北条氏康と組んだ武田信玄は、関東侵略に主力をそそぎはじめた。関東管領に任じている上杉謙信としては、これを黙認することはできぬ。(池波正太郎、蝶の戦記)
  3. 違反を認識していながら黙認してきた課長は処罰された。
  4. 本来は違法だが、国民の安全を守るためと黙認した。
  5. 目ざとい彼はその事に気づいたようだが黙認してくれた。

悪い意味?「黙認」と「容認」の違いは?

黙認」には、過失などを寛大に扱う、不正を見逃すという悪いことを黙って認める意味があります。

良いことに対しては使われません。

黙認」と容認」の違いは?

黙認」に似ている語に「容認(ようにん)」があります。

容認」とは、「よいとみとめて許すこと。認容。」という意味です。

黙認」も「容認」も、認めることをいいます。

しかし「黙認」は、公然ではないが、黙って見のがすことをいいます。

対して「容認」は、本来なら認めてはならないことを認めて許すこと、大目にみることをいいます。

黙認」は、悪事や不正を知らぬふりをして許す、「容認」は、悪事や不正を大目にみて許すことをいいます。
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