【二字熟語】
無碍
「無礙」とも書く。
【読み方】
むげ
【意味】
妨げがないこと。とらわれがなく自由自在なこと。また、固定的な区別がないこと。
【語源・由来】
「碍」は「さまたげる。じゃまをする。」
【類義語】
自由、自在、柔軟
無碍(むげ)の使い方
健太くんは将来どうなりたいの?
できるだけ融通無碍でいたいな。
株で儲けながら世界を旅するの?
理想的だね。
無碍(むげ)の例文
- 融通無碍に生きていきたい。
- 自由無碍に考えてごらん。
- わが校は闊達無碍な教育方針です。
- ヒット商品は、往々にして融通無碍な発想から生まれる。
- 先生の闊達無碍な指導は評判がいい。
「無碍にする」は誤用?「無下」との違いは?
「無碍」を使った語に「無碍にする」という表現を見かけます。これは誤用です。
正しくは「無下にする」と書きます。
「無下にする」とは「捨てて顧みない。無駄にする」という意味です。
「無碍」と「無下」は漢字表記が似ていて、読み方が同じなので間違えやすいですが、
「無碍」・・・「妨げがない。」
「無下」・・・「程度の全くひどいこと。」
というように意味が全く異なります。
「無碍」は自由自在な意味で良いニュアンスを含みますが、「無下」は顧みないという冷たいニュアンスを含むため、間違って使うと大変なことになるので注意しましょう。