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「無碍」の意味と使い方や例文!「無碍にする」は誤用?「無下」との違いは?

【二字熟語】
無碍

「無礙」とも書く。

【読み方】
むげ

【意味】
妨げがないこと。とらわれがなく自由自在なこと。また、固定的な区別がないこと。

【語源・由来】
「碍」は「さまたげる。じゃまをする。」

【類義語】
自由、自在、柔軟

無碍(むげ)の使い方

ともこ
健太くんは将来どうなりたいの?
健太
できるだけ融通無碍でいたいな。
ともこ
株で儲けながら世界を旅するの?
健太
理想的だね。

無碍(むげ)の例文

  1. 融通無碍に生きていきたい。
  2. 自由無碍に考えてごらん。
  3. わが校は闊達無碍な教育方針です。
  4. ヒット商品は、往々にして融通無碍な発想から生まれる。
  5. 先生の闊達無碍な指導は評判がいい。

「無碍にする」は誤用?「無下」との違いは?

無碍」を使った語に「無碍にする」という表現を見かけます。これは誤用です。

正しくは「無下にする」と書きます。
無下にする」とは「捨てて顧みない。無駄にする」という意味です。

無碍」と「無下」は漢字表記が似ていて、読み方が同じなので間違えやすいですが、

無碍」・・・「妨げがない。」
無下」・・・「程度の全くひどいこと。」

というように意味が全く異なります

無碍」は自由自在な意味で良いニュアンスを含みますが、「無下」は顧みないという冷たいニュアンスを含むため、間違って使うと大変なことになるので注意しましょう。
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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)



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