【二字熟語】
虫酸
「虫唾」とも書く。
【読み方】
むしず
【意味】
胸のむかむかした時、口の中に逆出する酸っぱい液。
【語源・由来】
口の中に逆出する胃の中の酸敗液を、寄生虫が出す唾液、または寄生虫が出す酸と考えたことから。
【類義語】
酸敗液、胸のむかつき
虫酸(むしず)の使い方
咀嚼音のする人と食事をすると虫酸が走るんだ。
あー、分かるわ。口を閉じればいいのにね。
どうして口を閉じないんだろう。
自覚していないんでしょうね。
虫酸(むしず)の例文
- 「僕は、じつをいうと、こういう議論は虫酸が走るほどいやなんです」(ドストエフスキー、カラマーゾフの兄弟)
- なまこが食膳にのるだけで虫酸が走る。
- 彼の人を小馬鹿にしたような話し方には虫酸が走る。
- そのことを想像しただけで虫酸が走る。
- こういうずるいことをされるのが虫酸が走るほど嫌いだ。
「虫酸が走る」とは?
「虫酸」を用いた表現の一つに「虫酸が走る(むしずがはしる)」があります。
「虫酸が走る」とは、口の中に虫酸が出て、吐き気を催すという意味から、吐き気を感じるほど不快な気持ちになることをいいます。
人に使うことが多いですが、物事を忌み嫌うことについてもいいます。
【例文】
- 健太くんの話を聞くと虫酸が走るからやめていただきたい。
- 大嫌いな彼の声を聞くだけで虫酸が走る。
- 彼女の顔は、思い出すだけでも虫酸が走る。
- 蛇を見ると虫酸が走る。