【二字熟語】
那辺
「奈辺」とも書く。
【読み方】なへん
【意味】
不定称の指示代名詞。どのあたり。どのへん。どこ。
【語源・由来】
「那」は「なんぞ。なに。どの。」
「辺」は「ある物を中心としてその付近。あたり。」
【類義語】
どの辺、どこ
那辺(なへん)の使い方
ともこちゃんの故郷は、那辺にあるの?
日本のずーっとずーっと東よ。
地球儀でずーっと東に行くと、どの国?
この辺にある小さな小さな国よ。
那辺(なへん)の例文
- 彼らの離婚の原因が那辺にあるのか、二人にしか分からない。
- 海の那辺にか、指輪を落としたようだ。
- 我々は上にいったように我々の行為について価値的判断を下す、この価値的判断の標準は那辺にあるか、如何なる行為が善であって、如何なる行為が悪であるか、これらの倫理学的問題を論じようと思うのである。(西田幾多郎、善の研究)
- その行動の意味が那辺にあるのか、皆目見当がつかない。
- その主旨が那辺に存するかほとんど捕え難いからである。(夏目漱石、吾輩は猫である)
「那辺にありや」とは?
「那辺」を用いた表現の一つに、「那辺にありや」があります。
「那辺にありや」とは、どこにあるのかという意味です。
【例文】
- その言葉の真意は那辺にありや。
- この問題の原因は那辺にありや。
- その新聞記事の意図は那辺にありや。