【二字熟語】
利発
【読み方】
りはつ
【意味】
①かしこいこと。怜悧。
②役に立つこと。
【語源・由来】
利口発明の意。
【類義語】
明敏、利口、聡明、賢明
【対義語】
愚鈍
利発(りはつ)の使い方
徳川家康の長男である信康は、利発だったため、織田信長から警戒されて切腹を命じられたんだって。
昔から出る杭は打たれるのね。
僕もこのままうつけのふりをしていよう。
健太くんは正真正銘のうつけでしょう。
利発(りはつ)の例文
- 利発なともこちゃんは、幼いながら家庭の状況を理解していたようだ。
- 利発な彼は、将来を嘱望されていた。
- 両親がそらんじる百人一首をすべて暗記するほど利発な子だった。
- 利発な健太くんは、同年代の子とは話が合わないようでいつもつまらなそうにしていた。
- 利発な彼は、歩くよりも先に言葉を発したという。
「利発」と「利口」「聡明」の違いは?
「利発」に似ている語に「利口(りこう)」「聡明(そうめい)」があります。
「利発」と「利口」の違いは?
「利口」は、
①たくみに言うこと。口ききのうまいこと。
②頭が良いこと。かしこいこと。また、要領がよく抜け目がないこと。利巧。
③冗談を言うこと。興言。
④(多く「お利口」の形で)聞き分けの良いこと。
という意味です。
「利発」も「利口」も、頭がよく賢いことをいいます。
しかし「利口」には、口ききがうまい、要領がよいこと、聞き分けの良いことという意味がある点が「利発」と違います。
また「利発」は、その年齢にしては賢いという意味で、子供に対して使われることが多いです。
「利発」と「聡明」の違いは?
「聡明」は、(耳と目との鋭敏なことから)頭がよく道理に通じていることという意味です。
「利発」も「聡明」も、賢いことをいいます。
しかし「利発」は、才能や知識があって、その年齢にしては賢いという意味で、子供に対して使われることが多いです。
対して「聡明」は、鋭敏な耳と目をもち、道理に通じていることをいいます。