【二字熟語】
粛然
【読み方】
しゅくぜん
【意味】
①なんの物音も聞こえず静かなさま。また、静かで行儀正しいさま。
②おごそかで整ったさま。
③真剣な気持ちで受け止め、つつしみかしこまるさま。
【語源・由来】
「粛」は「心・規律などを引き締める。つつしむ。身が引き締まるほど厳しい。物音を立てない。」
「然」は「状態を表す形容詞のあとに添える語。」
【類義語】
静寂、閑静
【対義語】
騒然
粛然（しゅくぜん）の使い方
粛然として物音一つしないね。
粛然としたこの空気の中で、よく話せるわね。
粛然とした空気に緊張感が増して、逆にしゃべりたくなるんだ。
そろそろ静かにしないと先生がこっちを見て睨んでいるわよ。
粛然（しゅくぜん）の例文
- この身に負った重責を思うと粛然たる思いがします。
- その映像は、会場内を粛然とさせました。
- 我々は粛然として襟を正しました。
- それが自分の運命と粛然と受け入れる。
- 粛然とした雰囲気の中で鼻がムズムズしたが、くしゃみをしてはいけないように思えた。
「粛然たる」とは？
「粛然」を用いた表現の一つに「粛然たる」があります。
「粛然たる」の「たる」とは、文語の断定の助動詞「たり」の連体形です。ここでは、取り上げた事柄を強調して説明する意を表すとう意味です。
「粛然たる」とは、「粛然」という意味を強調する表現です。
【例文】
・そこは粛然たる雰囲気に包まれていました。
・老舗の店構えには、粛然たる風格が漂っています。
・雅楽は粛然たる趣があります。
