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「会得」の意味と使い方や例文!「習得」「体得」「獲得」との違いは?(語源・類義語・対義語)

会得の読み方・意味とは?(語源・類義語・対義語)

意味

【二字熟語】
会得

【読み方】
えとく

【意味】
意味をよく理解して、自分のものにすること。

二字熟語の博士
「会得」という言葉は、物事の意味をしっかりと理解し、自分の知識として吸収することを表しているんだよ。
助手ねこ
そやな、それはつまり、何かをちゃんと理解して、自分の頭の中にしっかりと収めることやな。

ただ学ぶだけじゃなくて、それを自分のものにする、つまり「これならわかるで!」って感じになることを言うんやな。

【語源・由来】
「会」は「悟る。」
「得」は「手に入れる。」

【類義語】
取得、入手

【対義語】
忘却

会得(えとく)の解説

カンタン!解説
解説

「会得」っていう言葉はね、物事の意味や本質をしっかりと理解して、それを自分の知識や技術として吸収することを指すんだよ。

たとえば、「芸の奥義を会得する」っていう文は、芸術や特技の深い部分、つまり「奥義」を完全に理解して、それを自分のものにする、っていう意味になるんだ。

だから、「会得」は、ただ知識を学ぶだけではなく、それをしっかりと理解して自分のものにするという深い学びを表す言葉なんだね。

会得(えとく)の使い方

健太
今まで、九九を丸暗記しただけだったんだけど、最近その意味を考えるようにしていたんだ。
ともこ
式の意味を考えることは大事よね。
健太
九九の意味を考えることで、今度こそ本当に九九を会得することができたような気がするよ。
ともこ
表面的な理解ではなく、真に会得することで数学の楽しさが見えてくるわよね。

会得(えとく)の例文

例文
  1. 新しい機械の操作方法を会得するのに時間がかかった。
  2. ようやく船の操縦のコツを会得した。
  3. 優秀なともこちゃんは会得するのが人より早い。
  4. 健太くんは試行錯誤して、円滑なコミュニケーションを図る方法を会得した。
  5. じっくり考え会得したことは、一夜漬けの理解とは異なり一生物です。

会得の文学作品などの用例

  1. ・・・むに従って、自然と御会得が参るでしょう。「何しろ三浦は何によらず・・・ 芥川竜之介開化の良人

  2. ・・・会得が行くとさも無い事だけ、おかしくなったものらしい。「大福を…・・・ 泉鏡花露肆

  3. ・・・みてはじめて吉田にも会得のゆくことなのだった。 そんなふ・・・ 梶井基次郎のんきな患者

「会得」と「習得」「体得」「獲得」の違いを解説

会得」に似ている語に「習得(しゅうとく)」「体得(たいとく)」「獲得(かくとく)」があります。

「会得」と「習得」の違いは?

習得」は、学問・技芸などを、習って覚えることという意味です。

会得」は、理解して自分のものとすることをいいます。

対して「習得」は、習って覚えることをいい、「会得」の方が、理解を深め自分のものにしたというニュアンスで使います。

二字熟語の博士
「会得」と「習得」、これらの言葉は似ているようで微妙に違うんだよ。「会得」は、物事の意味を深く理解し、それを自分自身のものとすることを意味するんだ。

一方、「習得」は、新しい知識や技術を学び、それを身につけることを表すんだ。

助手ねこ
あーなるほどな。そうやってみると、ちょっと違うもんやな。「会得」は、ものごとの奥深いところまで理解しとって、自分の物にするみたいな感じやな。

一方の「習得」は、新しいことを学んで覚える、そういうのを言うんやな。それぞれちゃんと使い分けないと、意味が違ってくるから注意やな!

「会得」と「体得」の違いは?

体得」は、「体験を通して知ること。理解して自分のものにすること。」という意味です。

会得」も「体得」も、理解して自分のものとすることをいいます。

しかし「体得」は、体験を通して体で覚えるというニュアンスで使います。

対して「会得」は、意味を頭で考え自分のものにするというニュアンスで使われます。

二字熟語の博士
「会得」と「体得」、これらの言葉はそれぞれ異なる視点から理解や学習を示しているんだ。「会得」は、物事の意味を十分理解して自分のものとすることだね。

それに対し、「体得」は、体験を通じて知ること、そしてそれを理解して自分のものにすることを指しているんだよ。

助手ねこ
そやな。「会得」は、何かを理解して自分のものにする感じやな。でも「体得」は、自分が実際に体験したりして、それを通じて理解し、自分のものにするというニュアンスがあるんやな。

つまり、「会得」は頭で考えて理解する、それに対して「体得」は、実際に行動して体で覚える、そんな感じかな。

「会得」と「獲得」の違いは?

獲得」は、「手に入れること。努力して自分のものにすること。」という意味です。

会得」も「獲得」も、自分のものにすることをいいます。

しかし「会得」は、意味を頭で考え自分のものにすることをいいます。

対して「獲得」は、努力で自分のものにすることをいいます。

二字熟語の博士
「会得」と「獲得」、これらの言葉は、どちらも何かを「自分のものにする」ことを表すが、その過程が少々異なるんだ。

「会得」は、物事の意味を深く理解し、それを自分自身のものとすることを意味する。一方で、「獲得」は、何かを手に入れたり、努力して自分のものにしたりする行為そのものを指すんだよ。

助手ねこ
そやな、それは、「会得」は、ものごとの意味をしっかりと理解して、それを自分のものにするという感じやな。

でも「獲得」は、ものを手に入れる、つまり物やスキル、情報なんかを自分のものにするというやつやな。こっちは、もっとアクティブに何かを手に入れる、という感じやな。これも似てるけど、ちゃんと使い分けなあかんね!

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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)



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