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「万死」の意味と使い方や例文!「万死に値する」とは?(語源由来)

【二字熟語】
万死

【読み方】
ばんし

【意味】
①生命の助かる見込みがないこと。また、命を投げ出すこと。
②何度も死ぬこと。

【語源・由来】
「万」は「数の名。千の一〇倍。」
「死」は「しぬ。命がつきる。し。」

万死(ばんし)の使い方

健太
検察が無実の人を有罪で送検したんだって。
ともこ
万死に値するわね。
健太
これだけ科学が進歩した世の中でも冤罪が無くならないのかな。
ともこ
自分も冤罪で捕まる日が来るかもしれないと思うと怖いわよね。

万死(ばんし)の例文

  1. 罪、万死に値する。
  2. 万死に一生を得る。
  3. そのような行為は万死に値する。
  4. 偶然居合わせた医者のおかげで万死に一生を得た。
  5. 健太くんの嘘は万死に値する。

「万死に値する」とは?

万死」は「万死に値する(ばんしにあたいする)」という表現で使われます。

万死に値する」の「値する」は(「…にあたいする」の形で)それをするだけの値打ちがある。ふさわしい価値がある。相当する、(例:称賛に値する。)

という意味です。

万死に値する」とは何度も死ぬだけの価値があるということをいい、何度も死ぬべきであるくらい重い罪だという比喩的表現です。

万死に値する」の語源は、中国語の「罪該万死」です。

中国の歴史ドラマなどで、「お前がしたことは万死に値する。」と皇帝が家臣を叱る際や家臣が自分の罪を「私の罪は万死に値します」と謝罪するときに使います。

【類義語】
地獄に落ちろ