【二字熟語】
筆致
【読み方】
ひっち
【意味】
書画や文章の書きぶり。筆のおもむき。筆つき。
【語源・由来】
「筆」は「文字や絵をかくこと。」
「致」は「気持ちのおもむくところ。」
【類義語】
書体、書風
筆致(ひっち)の使い方
このテストは名前が無いんだけど、誰のか分かる?
この独特な筆致は彼のだよ。彼しかいないよ。
確かに独特な筆致ね。
独特過ぎて真似することができないんだ。
筆致(ひっち)の例文
- その漫画は、とても細かい筆致で描かれたキャラクターが魅力的でした。
- 簡潔かつ平明な筆致が、彼女のルポの売りです。
- ゴッホの力強い筆致に魅了される。
- あいつのきびきびした筆致を見た時、俺は桑田にだってとても敵わないと思った。(菊池寛、無名作家の日記)
- その文章は、男性的な筆致で書いてありました。
「軽妙な筆致」とは?
「筆致」を用いた表現の一つに「軽妙な筆致(けいみょうなひっち)」があります。
「軽妙な筆致」の「軽妙」とは、「文章・話・技などが、軽快でうまみがあること。気が利いていておもしろいこと。また、そのさま。」という意味です。
「軽妙な筆致」とは、気が利いていておもしろい、軽快でうまみがある書画や文章の書きぶりのことをいいます。
【例文】
- その連載は軽妙な筆致で評判になり、一躍彼は人気作家になった。
- 彼は、旅を題材とした軽妙な筆致の随筆で知られています。
- 彼の絵の軽妙な筆致と華麗な色彩に、師の影響がみられる。