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「数々」の意味と使い方や例文!「様々」との違いは?(類義語)

数々の読み方・意味とは?(類義語)

意味

【二字熟語】
数々

【読み方】
かずかず

【意味】
①数え上げる数の多いこと。種類の多いこと。あれこれ。いろいろ。副詞的にも用いる。
②「数の子」の女房詞。

二字熟語の博士
「数々」という言葉には、まず、多くの種類やたくさんの数を指す意味があるんだ。「いろいろ」とか「あれこれ」と言った感じに使われることが多いよ。

さらに、もう一つの意味として「数の子」の女房詞としても使われるんだ。

助手ねこ
あー、なるほどな。つまり、たくさんのことやいろんな種類のものを指して言うときに使う言葉やな。あれもこれもといっぱいあるってことやね。

そして、「数の子」っていうのと関連して使われることもあるんやな。多様性や豊富さを感じさせる言葉やねんな。

【語源・由来】
数は「かず。」

【類義語】
多数、幾多、たくさん

数々(かずかず)の解説

カンタン!解説
解説

「数々」という言葉は、多くの物や事柄を表現するときに使う言葉なんだよ。

最初の意味では、「数々」は多くのものや種類、さまざまなことを意味する言葉として使われているね。言い換えると、「あれこれ」や「いろいろ」と同じような感じで使えるんだ。「数々の贈り物」はたくさんのプレゼントやギフトのことを指しているよ。「不平不満は数々ある」では、多くの不平や不満があるという意味になるよ。

二つ目の意味はちょっと特殊で、文学や古典の中での使い方に関連しているんだ。古典文学における「数の子」の女房詞として「数々」が使われることがある。「女房詞」とは、詩や和歌などの文学作品で、ある言葉を連想させる別の言葉を用いることを指すんだ。「かずのこは数々」〈女重宝記〉では、実際には「数の子」を指しているけど、その代わりに「数々」という言葉が使われているんだね。

だから、「数々」という言葉は、日常的に「たくさんのものや事柄」を指すときや、文学の中で特定の言葉を置き換えて使うときなど、いろんな場面で使われるんだよ。

数々(かずかず)の使い方

健太
このドラマが今晩から始まるんだけど、とても楽しみなんだ。
ともこ
数々の名作ドラマを世に送り出してきた脚本家の新作ね。
健太
彼が書くセリフは、奥が深くて素晴らしいんだよ。
ともこ
今回もきっとおもしろいんでしょうね。

数々(かずかず)の例文

例文
  1. ともこちゃんは、その優れた手腕で数々の課題を解決してきた。
  2. 健太くんは、数々の修羅場をくぐって成長した。
  3. 彼女は数々の試合を制し、メダルを獲得してきました。
  4. 撮影の合間のオフショットの数々が、公式インスタグラムで公開されています。
  5. シェイクスピアは、ロミオとジュリエットなど数々の演劇を残した劇作家です。

「数々」と「様々」の違いを解説

数々」に似ている語に「様々(さまざま)」があります。

様々」は、「物事がそれぞれ違っていること。また、そのさま。いろいろ。種々。」という意味です。

数々」も「種々」も、「種類の多いこと。いろいろ。」という意味で使います。

しかし「数々」には、「数の子」の女房詞という意味や、数え上げる数の多いことという意味がある点が「様々」と違います。

また「様々」には、物事がそれぞれ違っていることという意味がある点が「数々」と違います。

二字熟語の博士
「数々」と「様々」は、ともに多様性や多数性を表す言葉だが、微妙に異なる意味合いがあるんだ。「数々」は、数が多いことや種類が多いことを表す言葉で、あれこれやいろいろという意味で使われることが多い。ちなみに「数の子」の女房詞という意味もあるんだけど、これはある特定の文脈で使われるものだから、日常の会話でこの意味を考えることは少ないだろうね。

一方、「様々」は、物事がそれぞれ異なるさまを指す言葉で、物事の多様性や異なる性質を持つことを強調するときに使われるんだ。

助手ねこ
なるほどな~。「数々」は、物事の「数」が多いことや、たくさんの種類があることを言うんやな。例えば、「数々の困難に立ち向かった」って使い方や。

それに対して、「様々」は、物事がいろんな「形」や「性質」で異なることを強調するんや。たとえば、「様々な意見があった」っていう感じやな。つまり、両方とも「いろいろ」って意味はあるけど、ちょっとニュアンスが違うわけや。世の中、似たような言葉でも、ちゃんと違いがあるんやな。

数々」は、数に重きを置いた意味、「様々」は、種類の違いと多さに重きを置いた意味である点が大きな違いです。