【二字熟語】
悄然
【読み方】
しょうぜん
【意味】
①元気がなく、しょぼしょぼとしたさま。憂えているさま。
②ものさびしいさま。ひっそりしたさま。
【語源・由来】
「悄」は「うれえる。しおれる。しょんぼりする。」「然」は「状態を表す形容詞のあとに添える語。」このことから「悄然」は「元気がなく、しょぼしょぼとしたさま。」という意味。
【類義語】
落胆、失望、がっかり
【対義語】
昂然
悄然(しょうぜん)の使い方
健太くん。悄然とした様子で立ちつくしている生徒がいるわよ。
話を聞いてみようか。
聞かれたくないかもしれないわよ。
このまま放っておくわけにはいかないし、一緒に慰めよう。
悄然(しょうぜん)の例文
- 悄然と項垂れる。
- ふられた健太くんは悄然と立ち去った。
- 力を落として悄然としていた健太くんに声をかけた。
- 機会すら与えられないことに悄然とした。
- 部屋の明かりも付けないで悄然として座っていた。
「悄然とした口調」とは?
「悄然」を用いた語に、「悄然とした口調」があります。
夏目漱石の「こころ」に「彼はいつもにも似ない悄然とした口調で、自分の弱い人間であるのがじっさい恥ずかしいと言いました。」という一文があります。
「悄然とした口調」の「口調」は「ことばの調子」のことで、「悄然とした口調」とは「元気がないことばの調子」という意味です。
「悄然とした口調」で話す人がそばにいたら、寄り添い慰めてあげましょう。