【二字熟語】
頭角
【読み方】
とうかく
【意味】
獣の頭部のつの。また、頭の先。
【語源・由来】
獣の頭の角という意味。
【類義語】
(頭角を現すの類義語)頭を擡げる
頭角(とうかく)の使い方
健太くんは、空手部に入部してから、水をえた魚のように頭角を現していくわね。
才能があったんだろうね。
顧問の先生が優秀なんじゃないの?
そうとも言えるね。
頭角(とうかく)の例文
- 徐々に頭角を現していきました。
- 才能あふれる人が多い都会で頭角を現そうとすれば、それは並大抵のことではない。
- 入団してすぐに頭角を現し、一軍に定着した。
- 主力として頭角を現した矢先のケガでした。
- 社内で頭角を現そうと思ったら、社内政治に長けている必要がある。
「頭角を現す」とは?
「頭角」を使った語に「頭角を現す」があります。
「頭角を現す」とは字識・才能などが群を抜いて目立ってくるという意味です。
出展は韓愈「柳子厚墓誌銘」。「嶄然として頭角を見(あらわ)す」とあるのに基づきます。
「新進作家としてめきめき頭角を現す。」「高校入学後、バレーボール選手として頭角を現すようになった。」というように使います。
「頭角」は頭の先、「現す」は元々は、「見す」と書きましたが、今は「現す」と書きます。「表す」と間違えることが多いので気をつけましょう。
「頭角を現す」と「馬脚を現す」の違いは?
「頭角を現す」に似ている言葉に「馬脚を現す(ばきゃくをあらわす)」があります。
「馬脚を現す」は「馬脚を露す」とも書きます。
隠していた正体や悪事があらわになるという意味です。
「うっかり本音を吐いて馬脚を現す。」というように使います。
「馬脚」は芝居で馬の脚に扮する役者のことをいいます。馬の足を演じていた役者がうっかり自分の姿を見せてしまうことからいいます。
「頭角を現す」と「馬脚を現す」の違いは、「頭角を現す」が「字識・才能などが群を抜いて目立ってくる」ことをいうのに対し、「馬脚を現す」は「それまで隠していたものが知られてしまうこと」をいうので意味が異なります。