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「拝読」の意味と使い方や例文!「拝読させていただきました」は間違い?(類義語・対義語)

【二字熟語】
拝読

【読み方】
はいどく

【意味】
読むことの謙譲語。拝誦(はいしょう)。

つつしんで読むということで「お手紙拝読いたしました。」というように用います。
謙譲語なので、相手の動作について用いないように注意しましょう。

【語源・由来】
「拝」は、
①おじぎすること。頭を垂れて敬礼すること。特に、拝舞をすること。狂言。
②神仏をおがむこと。目上の人に会うこと。
③書簡文などで自分の名の下に書いて相手に敬意を表す語。

主に①の意味から、謙譲語として「拝見」「拝読」「拝借」のように自分の動作を表す言葉に「拝」をつけて相手に敬意を表す意味になりました。

【類義語】
拝誦、奉読、繙読、拝見、閲覧、書見

【対義語】
御覧

拝読(はいどく)の使い方

健太
先生の最新作の原稿が完成したんだって。
ともこ
拝読する権利は与えてもらえるのかしら。
健太
僕たちのアイディアを使って書いたらしいから、当然権利はあるでしょ。
ともこ
製本される前に読むことができたら最高だわ。

拝読(はいどく)の例文

  1. お客様の意見を拝読し、ごもっともな意見だと思いました。
  2. 先生の論文を拝読し、強い衝撃を受けました。
  3. 連載されている作品をかねて雑誌で拝読しています。
  4. お手紙をいただいただけでも感動なのに、拝読してさらに感動しました。
  5. 御誌を非常に楽しく拝読しています。

「拝読させていただきました」は間違い?

「拝読させていただきました」という表現を、メールなどで見かけることがあると思います。

「拝読させていただきました」は二重敬語になるため、正しい表現とはいえません。

謙譲語の「拝読」に「~いただきます」という謙譲表現をあわせて使っているからで、「拝読」を使う時には「拝読します」のように、謙譲表現を含まない言葉とあわせて使いましょう。