「船を焼く」の意味(故事・類義語・英語)
【ことわざ】
船を焼く
【読み方】
ふねをやく
【意味】
決死の覚悟で事に当たること。あとに引けないよう退路を断つこと。
そうや!「船を焼く」ってのは、もう後戻りはできへんって決心することやな。逃げ道を自分でぶっ壊して、前にしか進めへんようにするんや。これは、どんな状況でも諦めへん、とことんやり遂げるって覚悟を示してる言葉や。
大事なことや決断が必要なときに、自分を奮い立たせるために使われることが多いんやな。全力で挑むって意気込みが感じられる言葉やで!
【故事】
古代ローマの将軍シーザーが退却用の船を全て焼いて後退できないようにして、兵士の士気を奮い立たせ戦いに臨んだという。
【類義語】
・船を沈め釜を破る
・背水の陣
【英語】
burn one’s boats
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「船を焼く」の解説
カンタン!解説
「船を焼く」ということわざはね、自分が挑むことに対して、もう後戻りできないくらいの強い決意を持って取り組むって意味があるんだよ。
この言葉の背景には、古代ローマの有名な話があるんだ。シーザーという名前の有名な将軍がいて、彼は戦いに勝つためにはどんな犠牲もいとわないと決心してたの。彼は、自分の軍が逃げ出すことができないように、退却用の船をわざと全て焼いてしまったんだ。これによって、兵士たちはもう逃げ場がないと知って、全力で戦うしかなくなったの。
この行動は、兵士たちの戦う意志を強くして、彼らを勝利に導くためのものだったんだね。だから「船を焼く」っていうのは、逃げ道を断って、何が何でも成功させるという強い意志を表している言葉なんだよ。
「船を焼く」の使い方
試験勉強、どれだけ進んでる?
まだ全然…。スマホを壊して本気で集中するよ。
本当に?それって、まさに船を焼くってやつじゃない?
うん、そうだね。逃げ道を断って、試験に全力を尽くすしかない。
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「船を焼く」の例文
- 新しい事業を起こすにあたり、彼は退職金を全て投資に回す決断を下し、まさに船を焼く覚悟を示した。
- 彼女は海外での生活に挑むため、アパートを解約し、車も売り払うなど、完全に船を焼く選択をした。
- 大会で勝つためには、船を焼くほどの決意が必要だと教えられ、彼は日々の誘惑を断ち、トレーニングに専念した。
- 彼は起業するために安定した職を辞め、船を焼くリスクを冒して、夢に向かって進んだ。
- チーム全員がプロジェクトの成功のために船を焼くことを誓い、他の仕事を一時停止して、この一点に集中することにした。
この行動は、退路を断って前進する唯一の選択肢として事に当たる、極限の決断を意味しているよ。この表現は、どんな困難も乗り越えるほどの強い意志の持ち主を示しているんだね。