慣用句とは、二つ以上の言葉が結びつき、全体で特別な意味を表す言い回しです。
文字どおりの意味だけでは分かりにくいものも多く、会話や文章の中で使えるようになると、気持ちや状況を短く自然に伝えられます。
この記事では、日常生活や学校、仕事、文章表現でよく使われる有名な慣用句を100個紹介します。
頭・顔を使った有名な慣用句
頭が上がらない(あたまがあがらない)
相手に恩や弱みがあり、対等にふるまえないこと。


頭が切れる(あたまがきれる)
頭の働きが鋭く、物事をすばやく理解したり判断したりできること。


頭が下がる(あたまがさがる)
相手の努力や立派な行いに、深く感心し尊敬すること。


頭を抱える(あたまをかかえる)
困った問題にぶつかり、どうすればよいか悩むこと。


頭を冷やす(あたまをひやす)
興奮した気持ちを落ち着かせ、冷静になること。


頭に入れる(あたまにいれる)
知識や情報を覚えておくこと。


頭に来る(あたまにくる)
強く腹が立つこと。


顔が広い(かおがひろい)
多くの人と知り合いであること。


顔が利く(かおがきく)
信用や人脈があり、相手に頼みごとや紹介ができること。


顔を立てる(かおをたてる)
相手の立場や名誉を傷つけないようにすること。


顔をつぶす(かおをつぶす)
相手の名誉や立場を傷つけること。


顔から火が出る(かおからひがでる)
とても恥ずかしく感じること。


顔に泥を塗る(かおにどろをぬる)
相手の名誉や信用を傷つけること。


顔色をうかがう(かおいろをうかがう)
相手の機嫌や考えを気にしながら行動すること。


涼しい顔(すずしいかお)
自分に関係がないように、平然としている様子。


目を使った有名な慣用句
目がない(めがない)
好きでたまらず、冷静な判断ができないほどであること。


目が高い(めがたかい)
物の価値や人の能力を見抜く力があること。


目が利く(めがきく)
物のよしあしを見分ける力があること。


目が回る(めがまわる)
とても忙しく、落ち着く暇がないこと。


目を丸くする(めをまるくする)
驚いて目を大きく開くこと。


目を光らせる(めをひからせる)
悪いことや失敗がないよう、注意深く見張ること。


目を皿にする(めをさらにする)
何かを見つけようとして、目を大きく開いてよく探すこと。


目を通す(めをとおす)
文章や資料をひととおり読むこと。


目をつぶる(めをつぶる)
欠点や失敗を知りながら、あえて問題にしないこと。


目を見張る(めをみはる)
驚くほどすばらしいものを見て感心すること。


目に余る(めにあまる)
見過ごせないほどひどいこと。


目に入れても痛くない(めにいれてもいたくない)
とてもかわいくて大切に思うこと。


目から鱗が落ちる(めからうろこがおちる)
あることをきっかけに、急に物事がよく分かること。


目も当てられない(めもあてられない)
あまりにひどくて、見るのもつらいこと。


白い目で見る(しろいめでみる)
冷たい気持ちや軽蔑の気持ちで見ること。


耳・口・鼻・首を使った有名な慣用句
耳が痛い(みみがいたい)
自分の欠点や失敗を指摘されて、聞くのがつらいこと。


耳に入る(みみにはいる)
うわさや情報が自然に聞こえてくること。


耳を貸す(みみをかす)
人の話を聞くこと。


耳を疑う(みみをうたがう)
聞いたことが信じられないほど意外であること。


口が軽い(くちがかるい)
秘密や大事なことをすぐ人に話してしまうこと。


口が堅い(くちがかたい)
秘密を人に話さないこと。


口が重い(くちがおもい)
あまり話そうとしないこと。


口を挟む(くちをはさむ)
人の話に途中から入り込むこと。


口を割る(くちをわる)
隠していたことを話すこと。


口を閉ざす(くちをとざす)
何も言わなくなること。


口火を切る(くちびをきる)
物事を始めるきっかけをつくること。


口車に乗る(くちぐるまにのる)
うまい言葉にだまされること。


鼻が高い(はながたかい)
誇らしく感じること。


鼻にかける(はなにかける)
自分のすぐれた点を得意げに見せびらかすこと。


鼻で笑う(はなでわらう)
相手を軽く見て、ばかにしたように笑うこと。


首をかしげる(くびをかしげる)
不思議に思ったり、納得できなかったりすること。


首を長くする(くびをながくする)
楽しみにして待つこと。


首が回らない(くびがまわらない)
借金や支払いが多く、やりくりできないこと。


手・腕・指を使った有名な慣用句
手が空く(てがあく)
仕事や用事が一段落して、時間ができること。


手がかかる(てがかかる)
世話や手間が多く必要であること。


手が出ない(てがでない)
自分の力ではどうすることもできないこと。


手が離せない(てがはなせない)
今していることを中断できないこと。


手を貸す(てをかす)
人を手伝うこと。


手を打つ(てをうつ)
問題を解決するために、必要な方法をとること。


手を抜く(てをぬく)
するべきことを十分にしないこと。


手を広げる(てをひろげる)
仕事や活動の範囲を広くすること。
手を広げるは、関わる分野や活動を増やすことを表す。事業、趣味、活動などを広げる場面で用いる。
手を焼く(てをやく)
扱いに困ること。


手に余る(てにあまる)
自分の力では扱いきれないこと。


手に汗握る(てにあせにぎる)
緊張して、はらはらしながら見守ること。


手のひらを返す(てのひらをかえす)
態度を急に変えること。


腕が上がる(うでがあがる)
技術や能力が以前より上達すること。


腕を振るう(うでをふるう)
自分の能力や技術を十分に発揮すること。


腕によりをかける(うでによりをかける)
自分の力を十分に出そうとして、特に力を入れること。


指をくわえる(ゆびをくわえる)
欲しいものを手に入れられず、何もできないで見ていること。


指を折る(ゆびをおる)
数を一つずつ数えること。


指一本触れない(ゆびいっぽんふれない)
少しも触れたり、危害を加えたりしないこと。


足・腰・肩・背・腹を使った有名な慣用句
足が出る(あしがでる)
予算や予定していた金額を超えること。


足が棒になる(あしがぼうになる)
長く歩いたり立ったりして、足がひどく疲れること。


足を洗う(あしをあらう)
悪い行いや好ましくない生活から離れること。


足を引っ張る(あしをひっぱる)
人の成功や進行をじゃますること。


足を運ぶ(あしをはこぶ)
わざわざその場所へ行くこと。


足元を見る(あしもとをみる)
相手の弱い立場につけこんで、自分に有利にしようとすること。


腰が重い(こしがおもい)
なかなか行動を始めようとしないこと。


腰が低い(こしがひくい)
人に対してへりくだり、丁寧な態度で接すること。


腰を据える(こしをすえる)
落ち着いて物事に取り組むこと。


肩を落とす(かたをおとす)
がっかりして元気をなくすこと。


肩を持つ(かたをもつ)
ある人の味方をすること。


肩の荷が下りる(かたのにがおりる)
責任や心配がなくなり、ほっとすること。


背を向ける(せをむける)
相手や物事に関心を示さず、離れようとすること。


背中を押す(せなかをおす)
迷っている人を励まし、行動するきっかけを与えること。


腹が立つ(はらがたつ)
怒りを感じること。


腹を割る(はらをわる)
本音を隠さずに話すこと。


腹をくくる(はらをくくる)
覚悟を決めること。


腹に据えかねる(はらにすえかねる)
怒りをがまんできないこと。


尻に火がつく(しりにひがつく)
期限が迫り、あわてて行動しなければならない状態になること。


尻込みする(しりごみする)
不安や恐れから、前に進むのをためらうこと。


胸・心・気・骨・歯などを使った有名な慣用句
胸が痛む(むねがいたむ)
かわいそうに思ったり、申し訳なく感じたりして心が苦しくなること。


胸をなで下ろす(むねをなでおろす)
心配がなくなり、安心すること。


胸に刻む(むねにきざむ)
大切なことを深く心にとどめること。


心が弾む(こころがはずむ)
うれしさや期待で気持ちが明るくなること。


心を鬼にする(こころをおににする)
相手のためを思い、あえて厳しくすること。


心に留める(こころにとめる)
忘れないように覚えておくこと。


気が合う(きがあう)
考え方や性格がよく合うこと。


気が重い(きがおもい)
物事をする前から、気分が晴れず負担に感じること。


気が置けない(きがおけない)
遠慮せず、気楽に付き合えること。


気を配る(きをくばる)
周囲に注意して、相手や状況にふさわしく行動すること。


気を引く(きをひく)
相手の関心を自分に向けさせること。


骨が折れる(ほねがおれる)
苦労や手間が多く、大変であること。


歯が立たない(はがたたない)
相手や問題が強すぎたり難しすぎたりして、かなわないこと。


血が通う(ちがかよう)
冷たさがなく、人間らしい温かみがあること。

























