慈ある父も益なき子は愛せず |
思案の案の字が百貫する |
時雨の化 |
塩辛を食おうとて水を飲む |
仕置き場の巾着切り |
塩にて淵を埋む如し |
塩を売れば手が辛くなる |
四海波静か |
死灰復燃ゆ |
四海を家とす |
志学 |
四角な座敷を丸く掃く |
歯牙にも掛けない |
鹿の角を蜂が刺す |
歯牙の間に置くに足らず |
鹿待つところの狸 |
鹿見て矢を矧ぐ |
自家薬籠中の物 |
鹿を逐う者は兎を顧みず |
鹿を追う者は山を見ず |
鹿を指して馬と為す |
鎡基ありといえども時を待つに如かず |
敷居が高い |
色即是空、空即是色 |
児戯に類す |
至貴は爵を待たず |
死棋腹中に勝着あり |
自彊息まず |
色欲は命を削る斧 |
しくじるは稽古のため |
至言は言を去る |
至言は耳に忤う |
子貢が多言も顔子の一黙には如かず |
地獄極楽は心にあり |
地獄で仏に会ったよう |
地獄にも知る人 |
地獄の一丁目 |
地獄の釜の蓋も開く |
地獄の沙汰も金次第 |
地獄は壁一重 |
地獄耳 |
地獄も住家 |
仕事は多勢旨い物は小勢 |
獅子吼 |
しし食った報い |
獅子屈中に異獣なし |
獅子身中の虫 |
事実は小説よりも奇なり |
死して義ならざるは勇に非ざるなり |
死しての千年より生きての一日 |
死して後已む |
死しての長者より生きての貧人 |
獅子に牡丹 |
死屍に鞭打つ |
獅子の子落とし |
四時の序、功を成す者は去る |
榻の端書 |
獅子は小虫を食わんとてもまず勢いをなす |
蜆貝で海を量る |
蜆千より法螺貝一つ |
獅子も頭の使いがら |
磁石鉄を吸うとも石を吸わず |
磁石に針 |
四十過ぎての道楽と七つ下がって降る雨は止みそうで止まぬ |
四十にして惑わず |
私淑 |
辞譲の心は礼の端なり |
師匠は鐘の如し |
爾汝の交わり |
四時を貫きて柯を改め葉を易えず |
地震雷火事親父 |
地震の時は竹薮に逃げろ |
沈む瀬あれば浮かぶ瀬あり |
死生命あり |
咫尺を弁せず |
時節の梅花春風を待たず |
死せる孔明、生ける仲達を走らす |
地蔵は言わぬが我言うな |
士族の商法 |
児孫自ずから児孫の計あり |
児孫のために美田を買わず |
下いびりの上諂い |
舌三寸に胸三寸 |
親しき仲に垣をせよ |
親しき仲にも礼儀あり |
親しき仲は遠くなる |
下地は好きなり御意はよし |
滴り積もりて淵となる |
下にも置かない |
舌の剣は命を断つ |
舌の根の乾かぬうち |
じたばたしても鶏は跣足 |
舌は禍の根 |
舌を巻く |
地団駄を踏む |
七細工八貧乏 |
七十にして心の欲する所に従えども矩を踰えず |
七人の子はなすとも女に心許すな |
七年の病に三年の艾を求む |
至知は幾ならず |
七歩の才 |
七夜のうちの風邪は一生つく |
死中に活を求める |
四鳥の別れ |
鷙鳥百を累ぬるも一鶚に如かず |
日月に私照無し |
日月は地に墜ちず |
日月逝けり歳我と与ならず |
疾行には善迹無し |
膠漆の契り |
十時上がりに傘離すな |
十字架を背負う |
十指に余る |
七珍万宝の随一は人の命と人の誠 |
質的張りて弓矢至る |
知って知らざれ |
知って問うは礼なり |
室に怒りて市に色す |
室に入りて矛を操る |
失敗は成功の基 |
実は嘘の奥にあり |
十把一絡げ |
疾風に勁草を知る |
尻尾を出す |
尻尾を巻く |
疾雷耳を掩うに及ばず |
地頭に法なし |
市道の交わり |
舐犢の愛 |
至徳を論ずる者は俗に和せず |
子と袍を同じくせん |
品川海苔は伊豆の磯餅 |
死なぬ子三人皆孝行 |
死なぬものなら子一人、減らぬものなら金百両 |
慈なるが故に能く勇なり |
士に一定の論あり |
死に牛に芥かける |
死に馬が屁をこく |
死に馬に鍼を刺す |
死にがけの念仏 |
死に花を咲かせる |
詩に別才あり |
死に水を取る |
死に別れより生き別れ |
死人に口無し |
死人に妄語 |
死ぬ死ぬと言う者に死んだ例なし |
死ぬほど楽はない |
死ぬ者貧乏 |
死ぬる子は眉目よし |
死ねば死に損、生くれば生き得 |
鎬を削る |
駟の隙を過ぐるが如し |
死は或いは泰山より重く或いは鴻毛より軽し |
芝居は無筆の早学問 |
士は己を知る者のために死す |
驟戦えば則ち民罷れ、驟勝てば主驕る |
死馬の骨を買う |
四百四病の外 |
四百四病より貧の苦しみ |
痺れを切らす |
渋柿が熟柿に成り上がる |
渋柿の長持ち |
自分で蒔いた種は自分で刈らねばならぬ |
自分の子には目口が開かぬ |
自分の盆の窪は見えず |
耳聞は目見に如かず |
慈母に敗子あり |
糸麻有りと雖も菅蒯を棄つること無かれ |
自慢高慢馬鹿のうち |
自慢の糞は犬も食わぬ |
自慢は知恵の行き止まり |
死命を制する |
駟も舌に及ばず |
霜を履んで堅氷至る |
麝あれば香し |
社未だ屋せず |
蛇が出そうで蚊も出ぬ |
釈迦に宗旨なし |
釈迦に説法 |
杓子は耳掻きにならず |
鵲巣風の起こる所を知る |
尺の木も必ず節目有り寸の玉も必ず瑕瓋あり |
尺も短き所あり寸も長き所あり |
尺を枉げて尋を直くす |
麝香は臍故命をとらるる |
車軸を流す |
社稷の臣 |
社鼠の患い |
鯱立ちも芸のうち |
爝火微なりと雖も卒に能く野を燎く |
弱冠 |
借金は身上の薬 |
斜に構える |
蛇の道は蛇 |
蛇は寸にして人を呑む |
娑婆で見た弥次郎 |
しゃべる者に知る者無し |
しゃべる者は半人足 |
沙弥から長老 |
沙弥から長老にはなれぬ |
邪を禁ずるに邪を以てす |
舎を道辺に作れば三年にして成らず |
炙を欲する色 |
醜夷に在りて争わず |
十囲の木始め生じて蘖なれば足掻いて絶つべし |
十月の投げ木 |
衆寡敵せず |
習慣は自然の若し |
習慣は第二の天性なり |
十行倶に下る |
衆曲は直を容れず |
獣窮まれば即ち噛む |
衆愚の諤諤たるは一賢の唯唯には如かず |
衆口金を鑠かす |
衆口は禍福の門 |
衆之を悪むも必ず察す |
十七八は藪力 |
宗旨の争い釈迦の恥 |
主従は三世 |
衆少多きを成す |
衆心城を成す |
修身斉家治国平天下 |
終身善を為し一言則ち之を破る |
終身路を譲るも百歩を枉げず |
衆草と伍す |
舟中も敵国 |
衆怒犯し難し |
十読は一写に如かず |
衆と好みを同じくすれば成らざるなし |
舅の物で相婿もてなす |
姑の仇を嫁が討つ |
姑の十七見た者がない |
姑の三日誉め |
主と病には勝たれず |
柔なるも亦茹わず剛なるも亦吐かず |
十年一剣を磨く |
十年の計は樹を植えるにあり |
重箱で味噌をする |
重箱に鍋蓋 |
重箱に煮染め |
重箱の隅をつつく |
十八の後家は立つが四十後家は立たぬ |
秋波を送る |
愁眉を開く |
十分はこぼれる |
重宝を抱く者は以て夜行せず |
十目の視る所、十手の指さす所 |
十文が油をとぼして五文の夜なべせよ |
柔能く剛を制す |
衆力功あり |
充閭の慶 |
獣を得て人を失う |
雌雄を決する |
湿を悪みて下きに居る |
臭を万載に遺す |
菽水の歓 |
菽麦を弁ぜず |
祝融の災い |
豎子の名を成す |
主将の法は務めて英雄の心を攬る |
手足処を異にす |
手足を措く所なし |
出家の念仏嫌い |
出藍の誉れ |
朱に交われば赤くなる |
朱買臣五十富貴 |
須弥山と丈競べ |
順境は友を作り、逆境は友を試す |
春秋高し |
春秋に富む |
春秋の筆法 |
春宵一刻値千金 |
駿足長阪を思う |
春氷を渉るが如し |
春風の中に坐するが如し |
春眠暁を覚えず |
駿馬痴漢を乗せて走る |
春蘭秋菊倶に廃すべからず |
上医は国を医す |
小異を捨てて大同に就く |
城下の盟 |
傷弓の鳥 |
常着よしの晴れ着なし |
葉公の竜 |
上交諂わず下交驕らず |
しょう事なしの米の飯 |
上戸に餅下戸に酒 |
上戸の手弱 |
上戸は毒を知らず下戸は薬を知らず |
常山の舌 |
常山の蛇勢 |
正直の頭に神宿る |
正直の儲けは身につく |
正直は阿呆の異名 |
正直は一生の宝 |
正直貧乏横着栄耀 |
正直者が馬鹿を見る |
小事に拘わりて大事を忘るな |
小忍びざれば則ち大謀を乱る |
小事は大事 |
勝者の用うる所は敗者の棋なり |
掌上に運らす |
蕭牆の患い |
霄壌の差 |
猩猩は血を惜しむ、犀は角を惜しむ |
猩猩能く言えども禽獣を離れず |
小事を軽んずる勿れ |
小人閑居して不善をなす |
小人窮すればここに濫す |
小人の過つや必ず文る |
小人の腹は満ち易し |
小人の交わりは甘きこと醴の如し |
小人の勇 |
小人は始め有りて終わり無し |
小水石を穿つ |
小水の魚 |
誦数以て之を貫く |
上手な嘘より下手な実意 |
上手の手から水が漏れる |
上手の猫が爪を隠す |
上手はあれど名人はなし |
上手は下手の手本、下手は上手の手本 |
上手昔より上手ならず |
小節を規る者は栄名を成す能わず |
少壮にして努力せずんば老大にして乃ち傷悲せん |
上知と下愚とは移らず |
笑中に刀あり |
掌中の珠 |
小忠は大忠の賊 |
小恥を悪む者は大功を立つる能わず |
小敵と見て侮る勿れ |
少年老い易く学成り難し |
少年に学ばざれば老後に知らず |
少年よ大志を抱け |
上の上は下の下を知る、下の下は上の上を知らず |
小の虫を殺して大の虫を助ける |
賞は厚くし罰は薄くすべし |
商売は草の種 |
商売は道によりて賢し |
情張りは棒の下 |
焦眉の急 |
勝負は時の運 |
城府を設けず |
小弁は義を害す |
正法に不思議なし |
章甫履に薦く |
章甫を資して越に適く |
将門に必ず将あり、相門に必ず相あり |
証文の出し遅れ |
小利は大利の残い |
鷦鷯深林に巣くうも一枝に過ぎず |
蕉鹿の夢 |
将を射んと欲すれば先ず馬を射よ |
鐘を聞いて日と為す |
小を捨てて大に就く |
升を以て石を量る |
杵臼の交わり |
食牛の気 |
食後の一睡万病円 |
食指が動く |
食前方丈一飽に過ぎず |
食なき者は職を選ばず |
職人貧乏人宝 |
燭を秉りて夜遊ぶ |
女子と小人は養い難し |
初心忘るべからず |
助長 |
蜀犬日に吠ゆ |
書は言を尽くさず、言は意を尽くさず |
黍離の嘆 |
書を校するは塵を払うが如し |
書を以て御を為す者は馬の情を尽くさず |
精げの中の籾 |
知らざるを知らずと為せ、是知るなり |
知らずば人に問え |
知らずば人真似 |
知らぬ顔の半兵衛 |
知らぬが秘密 |
知らぬが仏 |
知らぬが仏、見ぬが秘事 |
知らぬ京物語 |
知らぬ呉服商売より知った小糠商い |
知らぬは亭主ばかりなり |
知らぬ仏より馴染みの鬼 |
知らぬ道も銭が教える |
白羽の矢が立つ |
蝨は頭に処りて黒し |
芝蘭の室に入る如し |
尻馬に乗る |
尻から抜ける |
尻が割れる |
尻切れとんぼ |
尻毛を抜く |
知りて知らざれ |
尻に火が付く |
尻に帆かける |
尻も結ばぬ糸 |
知ることの艱きに非ず、行うこと惟艱し |
知る人に縄を掛ける |
知る者は言わず言う者は知らず |
汁を啜って同罪 |
次郎にも太郎にも足りぬ |
白き糸の染まんことを悲しむ |
吝ん坊の柿の種 |
仕を致す |
詩を作るより田を作れ |
深淵に臨んで薄氷を履むが如し |
人間到る処青山あり |
真金は鍍せず |
信言は美ならず、美言は信ならず |
人口に膾炙する |
沈香も焚かず屁もひらず |
人後に落ちない |
人後に落つ |
仁者は憂えず |
仁者は盛衰を以て節を改めず |
仁者は敵なし |
仁者は山を楽しむ |
浸潤の譖り |
人事を尽くして天命を待つ |
信心過ぎて極楽を通り越す |
人心の同じからざるは其の面の如し |
人心は山川より険し |
信心は徳の余り |
信心も欲から |
薪水の労 |
人生意気に感ず |
人生七十古来稀なり |
人生字を識るは憂患の始め |
人生朝露の如し |
進退窮まる |
身体髪膚これを父母に受く |
死んだ子の年を数える |
死んだ子は賢い |
死んだ者の因果 |
心胆を寒からしめる |
人中の騏驥 |
沈丁花は枯れても芳し |
死んでからの医者話 |
死んで花実が咲くものか |
心頭を滅却すれば火もまた涼し |
信、豚魚に及ぶ |
信なき亀は甲を破る |
仁なれば則ち栄え不仁なれば則ち辱めらる |
真の闇より無闇が怖い |
親は泣き寄り他人は食い寄り |
心腹の疾 |
神仏混淆火事掛合い |
辛抱する木に金がなる |
辛抱は金、挽臼は石 |
迅雷耳を掩うに暇あらず |
薪燎を積むが如し |
針縷に順う者は帷幕を成す |