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【ことわざ100選】有名なことわざ意味付き

有名なことわざ

ことわざとは人々の知恵を、だれもが知っているたとえで表したものです。

昔から多くの人によって伝えられてきたものですから、ことわざを使って表現すると人の共感を得やすくなります。

ここでは有名なことわざを厳選した「ことわざ100選」を意味付きで紹介しています。

ことわざの上の⭐️印は、知っておきたいことわざの重要度を表しています。

絶対知っておこう

よく使われるから知っておこう

一応、知っておこう

あなたが知っていることわざはいくつありますか?

有名な慣用句は、【慣用句100選】有名な慣用句意味付きをご覧ください。

有名な四字熟語は、【四字熟語100選】有名な四字熟語と意味解説付きをご覧ください。

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 「ことわざ・慣用句の百科事典」コラム

 

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「あ行」のことわざ意味付き

頭隠して尻隠さず(あたまかくしてしりかくさず)

頭隠して尻隠さず

【意味】
悪事や欠点などを、すっかりかくしたつもりでいても、その一部が現れている。

ことわざ博士
何かをかくそうとしても全部は隠しきれない、という意味だよ。

つまり、何かを秘密ひみつにしようとすると、結局は何かしらの形でその事実じじつが表に出てしまうということを示しているんだ。

助手ねこ
悪いことや後ろめたいことをしたときに、全てを隠そうと思っても、結局何かしらが見えてしまうってことやな。

完全に秘密を守るのは難しいってことやね。だから、最初から悪いことをせん方がええってことを教えてくれてる言葉やな。


後は野となれ山となれ(あとはのとなれやまとなれ)

後は野となれ山となれ

【意味】
後のことはどうなろうとかまわないこと。

ことわざ博士
目の前の問題さえ解決すれば、その後の事はどうなっても構わない、という意思表示いしひょうじを表しているんだよ。

それは時には自分自身の将来や周りの事情じじょうを無視する覚悟を意味することもあるんだ。

助手ねこ
今すぐに解決かいけつしなあかんことさえ何とかなれば、それ以外のことはどうでもええってことやな。

それがどんな結果をもたらすかは考えずに、今だけを見て動いてるんや。これは、ちょっと無謀むぼうやけど、そんな時もあるんかもな。


虻蜂とらず(あぶはちとらず)

虻蜂取らず

【意味】
二つを同時に手に入れようとすると、両方とも手に入らない。

ことわざ博士
二つのものを同時に手に入れようとした結果、どちらも手に入らないという失敗を表しているんだ。

つまり、欲張よくばりすぎて手を広げ過ぎると、結局何も得られない、という警告けいこくを込めた表現なんだよ。

助手ねこ
一度に二つのことをしようと思ったら、結局どっちも成功しないってことやな。

あんまり欲張りすぎると、逆に何も手に入らへんってこと。これは、一つずつ確実にことを進めることの大切さを教えてくれる言葉やな。


案ずるより産むが易し(あんずるよりうむがやすし)

案ずるより産むが易し

【意味】
何かをする前はあれこれと心配するが、実際にやってみると案外簡単にできるものだ。

ことわざ博士
物事を心配しすぎるよりも、実際に行動してみると意外と難しくないことが多い、という意味があるんだよ。
助手ねこ
「心配するよりやってみた方がいい」ってことやな。頭でっかちに考えてビビってばっかりいても始まらへんねんてな。

実際にやってみたら、思ってたほど怖くなかったり難しくなかったりすることもあるんやな。


石の上にも三年(いしのうえにもさんねん)

石の上にも三年

【意味】
冷たい石の上でも3年も座りつづけていれば暖まってくる。がまん強く辛抱すれば必ず成功することのたとえ。

ことわざ博士
我慢強がまんづよ辛抱しんぼうすれば、どんな困難こんなん状況じょうきょうも変わってくる、という意味があるんだよ。
助手ねこ
「我慢強く耐え続けると、最終的には成功する」ってことやな。最初は冷たい石の上でも、お尻を張りつけて座り続けてると、なんやかんやで暖かくなるってわけや。

つまり、辛いことが続いても、我慢しとけばいつかはうまくいくってことを教えてくれてるんやな。


石橋をたたいて渡る(いしばしをたたいてわたる)

石橋を叩いて渡る

【意味】
堅固な石橋をたたいて、堅固さを確かめてから渡る。用心の上にも用心深く物事を行うことのたとえ。

ことわざ博士
見た目で安全そうな石橋でも、さらに確認をしてから渡る、つまり、物事を行う際には二重三重の確認をして慎重に行動する、という意味があるんだよ。
助手ねこ
「安全そうに見えても、ちゃんと確認してから進む」ってことやな。

見た目だけで判断せんで、ちゃんと確認してから行動しようって言うんやな。無理に急ぐんやなくて、ちゃんと安全を確かめてから一歩踏み出すのが大事やな。


急がば回れ(いそがばまわれ)

急がば回れ

【意味】
急ぐ時ほど、時間がかかっても安全な方法を取った方がよいことのたとえ。

ことわざ博士
目的地に早く到着しようとするとき、危険な近道を選ぶよりも、遠くても安全で確実な道を選んだ方が、結果的に早く目的地に到達できる、という意味があるんだよ。
助手ねこ
「急ぐためには、ちゃんと安全な道を選んだ方がええ」ってことやな。

無理に近道しようとすると、逆に時間がかかるかもしれへん。遠回りやと思うけど、それが結局は一番早い道になるんやな。


犬も歩けば棒に当たる(いぬもあるけばぼうにあたる)

犬も歩けば棒に当たる

【意味】
①出しゃばって何かをすると、思いがけない災難にあう。
②外を出歩いていると、思いがけない幸せに、めぐりあうことがある。

ことわざ博士
「犬も歩けば棒に当たる」ということわざは、二つの意味があるんだ。

一つ目は、何かを始めようとすれば、思わぬ困難に出くわすこともある、という意味だよ。

そして二つ目は、外に出て行動すれば、思いがけない幸運にも出会える、という意味もあるんだ。

助手ねこ
「行動を起こせば、いいこともあれば悪いこともある」ってことやな。始めたばっかりに困ったことになることもあれば、出かけたおかげで思わぬいいことがあることもあるんやな。

これは、行動の結果はどちらに転ぶかわからんって教えてくれてるんやな。


命あっての物種(いのちあってのものだね)

命あっての物種

【意味】
何事も命あってできることで、死んでは何にもならない。

ことわざ博士
何事も生きていることが前提で、生命があって初めて何かを成し遂げることができる、という意味だよ。

つまり、生命がなければ何も始まらないということを強調しているんだ。

助手ねこ
大切なのは生きてること自体やってことやな。死んだら何もできひんし、何も始まらんわな。

生きてこそ、いろんなことにチャレンジできる、新しいものを作り出せるんやな。命が一番大切ってことを教えてくれてる言葉やな。


井の中の蛙大海を知らず(いのなかのかわずたいかいをしらず)

井の中の蛙大海を知らず

【意味】
自分の身の回りのことしか知らないで、もっと広い世界があることを知らないこと。世間知らず。

ことわざ博士
自分の見聞が狭くて大きな世界の存在を知らない、そのような人のことを指すんだ。

つまり、自分の経験や知識だけで満足してしまうと、世界の広さや深さを理解することが難しくなる、という警告が込められているよ。

助手ねこ
自分の小さな世界だけでご満悦になってる人のことを指すんやな。でも、そういう人は実際の世界の広さや色んなことを知らへんわな。

井戸の中にいるカエルが、海の広さを知ることはできへんやろ?自分の世界を広げて、新しいことを学んでいくことの大切さを教えてくれる言葉やな。


魚心あれば水心(うおごころあればみずごころ)

魚心あれば水心

【意味】
相手が好きになってくれたら、こちらもそれに応ずる準備があるということ。

ことわざ博士
相手が自分に対して好意的であれば、自分もその好意に応える気持ちが生まれるという意味だよ。

つまり、相手の態度や行動によって自分の反応が変わるということを表しているんだ。

助手ねこ
相手が優しくしてくれたら、こっちも優しくしたくなるってことやな。

逆に、相手が冷たかったら、こっちも冷たくなってしまうかもしれへんな。人と人との関わり方は、相手の態度や行動が大事やってことを教えてくれてる言葉やな。


馬の耳に念仏(うまのみみにねんぶつ)

馬の耳に念仏

【意味】
いくら説き聞かせても、何の効もないたとえ。

ことわざ博士
どんなに価値のある意見や助言を与えても、それを理解できない人には効果がない、という意味だよ。

つまり、意味のある話を聞く能力がない人には、有意義なアドバイスも無駄になることを表しているんだ。

助手ねこ
どんなに良いことを言っても、相手がそれを理解できへんなら、言うこと自体が無駄になるってことやな。

馬にありがたいお経を聞かせても、馬にはそれが何を言ってるのかわからへんのと一緒やな。言葉を伝えるときは、相手がそれを理解できるかどうかも大事やってことを教えてくれてる言葉やな。


海老で鯛を釣る(えびでたいをつる)

海老で鯛を釣る

【意味】
ほんの少しの元手や労力で多くの利益を得る。

ことわざ博士
小さな投資や労力で大きな成果を得ることを表しているんだ。

つまり、小さな努力でも、それがうまくいけば大きな利益を得られる可能性があるということだよ。

助手ねこ
小さいエビを使って大きな鯛を釣るみたいに、少しの手間やお金で大きな利益を得られるってことやな。

ちょっとした労力でも、うまくやれば大きな成功が待ってるかもしれへんな。小さなチャンスを大切にすることの大切さを教えてくれる言葉やな。


縁の下の力持ち(えんのしたのちからもち)

縁の下の力持ち

【意味】
他人のために苦労、努力をしても認められないこと。転じて、人に知られないが、陰で苦労、努力をすること。また、その人。

ことわざ博士
他人のために影で努力をし、苦労をする人のことを指すんだよ。

表には出てこないけれど、その人たちがいるからこそ物事がうまくいく、ということを表しているんだ。

助手ねこ
つまり、目立たへんけど、こっそりと他人のためにがんばってる人のことを言うんやな。

その人らがいるから、みんながスムーズにことを運べるわけや。スポットライト浴びてないけど、ちゃんと評価されるべき人たちのことやな、これは。


負うた子に教えられる(おうたこにおしえられる)

負うた子に教えられて浅瀬を渡る

【意味】
時には、自分よりも年下の者や未熟な者から教えられることがあることのたとえ。

ことわざ博士
自分が年上や立場が上であるとしても、年下の人や立場が低い人から学ぶことがあるという意味だよ。

つまり、どんな人からでも学ぶことがあるという教訓が込められているんだ。

助手ねこ
「自分が上でも、下の人からも学べることはある」ってことやな。

年下や立場が下の人でも、教えてくれること、学べることはたくさんあるわけや。いつでも学ぶ気持ちを忘れへんように、ってことを教えてくれてる言葉やな。


鬼に金棒(おににかなぼう)

鬼に金棒

【意味】
もともと力のある者が、さらに力をたくわえて、より強くなること。

ことわざ博士
もともと強い者がさらに強い力を手に入れることを表しているんだよ。

つまり、すでに強大な力を持っている者が、さらに強い武器を得た場合の無敵さを表現しているんだ。

助手ねこ
もともと強い鬼がさらに強い金棒を手に入れたら、もう誰も止められへんってことやな。

すでに強いものがさらにパワーアップしたら、その力は想像を絶するってことを教えてくれてる言葉やな。


帯に短したすきに長し(おびにみじかしたすきにながし)

帯に短し襷に長し

【意味】
物事が中途半端で役に立たないこと。

ことわざ博士
ちょうどよいところを逃し、役に立たない状態になってしまうことを表しているんだ。

つまり、中途半端で、うまく適応できない状況を描いているんだよ。

助手ねこ
「ちょうどよいところを逃して、役に立たへん状態になった」ってことやな。

適度なところを逃して、どっちつかず、中途半端になっちゃったってわけや。うまく調節することの大切さを教えてくれてる言葉やな。


親の心子知らず(おやのこころこしらず)

親の心子知らず

【意味】
親は子供のことをいろいろ心配するのに、子供はそんな親の気持ちも知らないで、逆らったり勝手なことをしたりするものだ。

ことわざ博士
親が子を深く思いやっているのに、その心配を子が全く理解しない、という状況を描いているんだよ。

つまり、親の深い愛情や心配を子どもがなかなか理解できない、ということを表しているんだ。

助手ねこ
「親が心配してるのに、子どもはその気持ちをわからへんで勝手に行動してる」ってことやな。

親の愛情や心配を、子どもはなかなか理解できへんってことを教えてくれてるんやな。親の気持ちをもっと理解しようって、言う教えやな。

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「か行」のことわざ意味付き

飼い犬に手をかまれる(かいいぬにてをかまれる)

飼い犬に手を噛まれる

【意味】
恩顧おんこを与えた物から思いがけず害を受けること。

ことわざ博士
普段から世話をしている者から裏切られ、傷つけられることを表しているんだよ。

つまり、信じていた人に裏切られるという辛い経験を表現しているんだ。

助手ねこ
「普段から世話してる人から裏切られてしまう」ってことやな。ええことしてると思ってたら、逆にひどい目にあうって状況や。

これは、人の信頼を裏切ったら、それがどんなに痛いことかを教えてくれる言葉やな。


河童の川流れ(かっぱのかわながれ)

河童の川流れ

【意味】
どんなに上手な人でも、時には失敗する、というたとえ。

ことわざ博士
いくら自分の得意な分野であっても、時には失敗することがあるということを表しているんだ。

つまり、どれだけ専門家でも、完全無欠ではないという教訓を示しているんだよ。

助手ねこ
「得意なことでも、時々は失敗することがある」ってことやな。いくら泳ぎの得意な河童でも、時には川に流されることがあるってわけや。

これは、どんなに上手でも、油断は禁物、失敗することもあるってことを教えてくれてるんやな。


亀の甲より年の劫(かめのこうよりとしのこう)

亀の甲より年の功

【意味】
長年かけて身につけた経験や知恵は値打ちがあり、尊いものだ。

ことわざ博士
長い年月を経ることで得た経験や知識が、どんなに価値のあるものよりも貴重であるという意味があるんだよ。

つまり、経験に勝る教訓はないということを表しているんだ。

助手ねこ
「長い時間をかけて得た経験は、どんな貴重なものよりも大切」ってことやな。

亀の甲が頑丈やけど、それ以上に長い年月の経験が価値あるんやな。これは、経験を重んじる、経験が一番大事っていう教訓をくれるんやな。


可愛い子には旅をさせよ(かわいいこにはたびをさせよ)

可愛い子には旅をさせよ

【意味】
子供がかわいいのなら、甘やかさずに、苦労をさせる方がよい。

ことわざ博士
大切な子供ほど、世界の厳しさや困難を経験させて成長させるべき、という意味があるんだよ。

つまり、甘やかすだけではなく、困難を乗り越える経験を通じて強くなってほしいという願いが込められているんだ。

助手ねこ
「自分の子供が可愛いなら、甘やかさずに厳しさも教えてやらなアカン」ってことやな。

家で甘やかしてばっかりやと、世の中の厳しさに耐えられへんねんてな。だから、子供が大人になるためには、世界の厳しさも経験させるべきやってことを教えてくれてるんやな。


聞いて極楽見て地獄(きいてごくらくみてじごく)

聞いて極楽見て地獄

【意味】
人から聞くと極楽のように思えるものでも、実際に見ると地獄のようである。

ことわざ博士
聞くだけでは実際の状況を十分に理解できない、実際に経験してみなければ真実はわからないという意味があるんだよ。
助手ねこ
「話を聞いてるだけじゃ、本当のことはわからへん。自分で見て体験してみなアカン」ってことやな。

口で言うだけの極楽と、実際に見て経験する地獄は大違いやな。これは、自分の目で確かめ、経験することの大切さを教えてくれる言葉やな。


聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥(きくはいっときのはじきかぬはいっしょうのはじ)

聞くはいっときの恥聞かぬは一生の恥

【意味】
知らないことを人に聞くのは、少し恥ずかしいが、聞かずに知らないままでいると一生はずかしい思いをするので、すぐに聞くほうがよい。

ことわざ博士
一度聞いて恥をかくことはその場限りだけど、知らないままでいるとずっと恥をかくという意味があるんだ。

つまり、知らないことがあれば、たとえ恥ずかしくても、積極的に質問して学ぶべきだという教えが込められているんだ。

助手ねこ
「知らないことは恥ずかしくない、知らないままでいるのが一番恥ずかしい」ってことやな。知らないことを聞いて恥をかくのはその時だけやけど、聞かずに知らないままやったら、ずっと恥をかくことになるんやな。

これは、知識を得るためには恥をかく覚悟も必要やってことを教えてくれてるんやな。


芸は身を助ける(げいはみをたすける)

芸は身を助ける

【意味】
何か一つでもすぐれた技をもっていれば、生活に困ったときの助けになる。

ことわざ博士
一つの特技や能力があれば、それが困った時の助けになるという意味があるんだ。

つまり、何か一つでも得意なことを持っておくと、生計を立てる手段になったり、困難を乗り越える力になるんだよ。

助手ねこ
「何か一つでも特技を持ってると、それが困った時の助けになる」ってことやな。

困った時には、その特技が役に立つこともあるわけや。自分の強みを持っておくことの大切さを教えてくれる言葉やな。


後悔先に立たず(こうかいさきにたたず)

後悔先に立たず

【意味】
自分がしてしまったことを、後でしなければよかったと、残念に思っても、取り返しがつかない、という教え。

ことわざ博士
一度やってしまったことは、後から悔いても取り返すことができないという意味があるんだよ。

つまり、行動を起こす前にしっかりと考えることの大切さを教えている言葉なんだ。

助手ねこ
「後から悔やんでも取り返しのつかんことは変えられへん」ってことやな。

だから、何かする前に、ちゃんと考えてから行動にうつることが大事ってわけや。先に行動せんと、後からくやんでもしゃーないってことやな。


弘法にも筆の誤り(こうぼうにもふでのあやまり)

弘法にも筆の誤り

【意味】
どんな名人でも、ときには失敗することがある。

ことわざ博士
たとえその道の達人でも、時にはミスをすることがあるという意味だよ。

つまり、誰しも完全ではなく、ミスをするのは当然のこと、と教えてくれているんだ。

助手ねこ
「達人でも失敗はある」ってことやな。誰もが完ぺきやないから、たまには失敗もするんやっていうのを思い出させてくれるわけや。

ミスったって落ち込むことはない、それも一つの経験やからな。


紺屋の白袴(こうやのしろばかま)

紺屋の白袴

【意味】
商売に忙しくて、自分のすることをする暇のないことにいう。

ことわざ博士
他人のことに忙しいあまり、自分自身のことに手が回らない状況を指すんだよ。

つまり、自分が専門のことでさえ、自分自身には適用できていないという、ちょっと皮肉な状況を描いているんだ。

助手ねこ
それはまるで、自分が料理人やのに、自分の飯はいつもインスタントや、みたいな状況やな。他人のために一生懸命やるあまり、自分のことはおろそかになってしまうってわけやな。

これは、自分自身の大切さも忘れへんように、って教えてくれてるんやろな。

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「さ行」のことわざ意味付き

猿も木から落ちる(さるもきからおちる)

猿も木から落ちる

【意味】
どんなにすぐれた名人でも、ときには失敗することもある。

ことわざ博士
どれだけその道の専門家であっても、時には失敗をすることがあるという意味だよ。

例えば、木登りが得意な猿でも、時々木から落ちることがあるという事実から、このような教訓が生まれたんだ。

助手ねこ
誰しも完璧じゃないってことやな。どんなに上手でも、ちょっとした油断や気の緩みで、失敗することがあるんやろな。

それを恐れて何もせんというよりは、失敗を恐れずに挑戦し続けることが大切なんやな。


触らぬ神に祟りなし(さわらぬかみにたたりなし)

触らぬ神に祟りなし

【意味】
物事に関係しなければ、禍を招くことはない。

ことわざ博士
物事に関与しなければ、それによる災厄は訪れないという意味だよ。

要するに、無用に面倒な事柄に手を出すな、と助言しているんだ。

助手ねこ
なんやかんや言われても、関わらなければトラブルに巻き込まれることはないってことやな。自分に関係ないことは、よけいに手を出さない方がええってことやろうな。

わざわざ火薬庫に火をつけに行くようなものやし、災いを自分から招き込むのも嫌やしな。


三人寄れば文殊の知恵(さんにんよればもんじゅのちえ)

三人寄れば文殊の知恵

【意味】
平凡な人間でも、三人集まって考えれば、よい知恵がうかぶということ。

ことわざ博士
「文殊」が知恵を司る菩薩であることから引用されているんだ。

一見凡人である三人が集まり意見を出し合うことで、驚くほどの知恵やアイデアが生まれる可能性があるという意味だよ。

助手ねこ
普通の人たちでも、みんなで頭を寄せ合えば、けっこうなアイデアが出てくるもんやな。

一人一人の知恵が集まると、それが相乗効果を生んで、思いもよらないようないい案が生まれるってわけや。それが「文殊の知恵」や。


親しき仲にも礼儀あり(したしきなかにもれいぎあり)

親しき仲にも礼儀あり

【意味】
どんなに親しい間がらでも、礼儀を忘れてはいけない。

ことわざ博士
どんなに親しい人間関係でも、一定の礼儀と敬意を保つべきだという意味だよ。

これは、社会的な関係や人間関係が円滑に機能するための重要な原則を表しているんだ。

助手ねこ
たとえば、友達や家族といった親しい関係でも、適切な振る舞いや礼儀を守ることが大事や。

それが相手への敬意でもあるし、人間関係をスムーズに保つためにも重要なんやで。


釈迦に説法(しゃかにせっぽう)

釈迦に説法

【意味】
自分よりもよく知っているその道の専門家に対して、自分のほうがくわしいような顔をして教えるおろかさのたとえ。

ことわざ博士
既に知っている事柄を、その専門家に教えるという無意味さや不適切さを表す表現だよ。

これは、無知や無理解の示唆で、他人の知識やスキルを理解し尊重する重要性を示しているんだ。

助手ねこ
これは、もう全てを知っている人に、その事について教えるのが馬鹿げてるっていう意味や。

たとえば、プロのシェフに料理の基本を教えるみたいなことやな。知識や技術についての他人の理解と尊重が大切なんやで。


朱に交われば赤くなる(しゅにまじわればあかくなる)

朱に交われば赤くなる

【意味】
人は付き合う人によって良くも悪くもなる。友だちを選ぶときはよく注意しなさいとの教え。

ことわざ博士
人が友達と交わることによって、その友達の影響を受けて、その人の性格や行動が変わるということを教えているんだよ。

良い友達と付き合えば良い影響を受けるし、逆に悪い友達と付き合うと悪い影響を受けるということなんだ。

助手ねこ
「友達と一緒にいると、その友達の色に染まる」ってことやな。いい友達と一緒にいると、自分もいい方向に変わるんやな。

逆に、悪い友達と遊んどると、自分もその影響を受けて、ついつい悪いことをしてしまうかもしれへんてな。だから、友達選びは大事やで。


知らぬが仏(しらぬがほとけ)

知らぬが仏

【意味】
知れば気になることが、知らないために心配もなく、平気でいること。

ことわざ博士
知らないことによって怒りや困った事態を避けられる、という意味があるんだよ。

つまり、知ってしまうとイライラするような事でも、知らなければ平和に過ごせるということなんだ。また、時には自分だけが知らないで平然としている状況を皮肉って表現することもあるよ。

助手ねこ
「知らない方が平和」ってことやな。知ってしまうと、ムカついたり、困ったことになったりすることがあるけど、知らなければそういうのから逃げられるんやな。それと、自分だけが何も知らへんでのんびりしてると、他人から見たらちょっと笑える状況になったりもするんやな。

まあ、時には知らない方がええこともあるけど、自分だけが知らへんでバカにされないようにも注意せなあかんな。


好きこそ物の上手なれ(すきこそもののじょうずなれ)

好きこそ物の上手なれ

【意味】
好きなことは、自分から進んで努力するものなので、いつのまにかうまくなるものだ。

ことわざ博士
何事でも好きなことに対しては熱心に取り組むため、結果的にそのことが上達する、という意味があるんだよ。

つまり、好きなことならば、それを学ぶことが楽しくなり、結果としてそのスキルや知識が高まるということなんだ。

助手ねこ
「好きなことは上手くなる」ってことやな。自分が好きやからこそ、一生懸命に頑張れるんやな。嫌いなことよりも、好きなことの方が学ぶのが楽しくて、その結果、早く上手になれるんやな。

これは、自分の好きなことを見つけて、それに熱心に取り組む大切さを教えてくれる言葉やで。


過ぎたるはなお及ばざるが如し(すぎたるはなおおよばざるがごとし)

過ぎたるは猶及ばざるが如し

【意味】
程度を過ぎることは、足りないのと同じでよくない。何事もほどほどがよいとの教え。

ことわざ博士
何事も度を過ぎると、それが足りないことと同じくらい良くない、という意味を持つんだよ。

つまり、適度な範囲を超えてしまうと、その行為や状態は反対に不都合を引き起こす可能性があるという警告なんだ。

助手ねこ
「やりすぎるのも良くない」ってことやな。何事もほどほどが大事で、やりすぎたらそれが逆に問題を引き起こす可能性があるってことや。

例えば、食事や勉強も、やりすぎたら体を壊したり、頭がパンクしたりするかもしれへんな。これは、「ほどほどが一番」ってことを教えてくれることわざやな。


雀百まで踊り忘れず(すずめひゃくまでおどりわすれず)

雀百まで踊り忘れず

【意味】
小さい時に身につけたことは、大きくなってからも忘れないものだというたとえ。

ことわざ博士
雀が生涯を通じて飛びはねる習性を忘れないように、人も幼い頃に身につけた習慣や性格は、年をとってもなかなか変わらない、という意味があるんだよ。
助手ねこ
「子供の頃に身につけたことは、大人になっても忘れへん」ってことやな。子供のころに覚えた習慣や、自分の性格は、歳をとってもなかなか変わらへんってことや。

これは、子供のころにちゃんとしたことを学んで、いい習慣をつけることの大切さを教えてくれる言葉やな。


背に腹はかえられぬ(せにはらはかえられぬ)

背に腹はかえられぬ

【意味】
さし迫った苦痛を回避するためには、ほかのことを犠牲にしてもしかたない。大きなことをするためには、小さな犠牲には構っていられない、小さなことはどうでもいいというたとえ。

ことわざ博士
何か切迫した困難や問題を解決するためには、他のことを犠牲にせざるを得ない、という意味があるんだよ。

つまり、やむを得ず、一つの重要な目的のために他の事を犠牲にするという状況を表しているんだ。

助手ねこ
「大事なことのためには、他のことを犠牲にすることも仕方ない」ってことやな。どうしても解決しなあかん問題があるときには、他のことを犠牲にしなければならない時もあるんやな。

これは、優先順位をつけることの大切さを教えてくれる言葉やな。


善は急げ(ぜんはいそげ)

善は急げ

【意味】
よいことをするのにためらうなの意。

ことわざ博士
良いことはためらわず、すぐに実行に移すべきだ、という意味があるんだよ。

つまり、良い行動や決断はすぐに実行すべきで、遅すぎると機会を逃してしまう可能性があるという警告なんだ。

助手ねこ
「いいことはすぐにやれ」ってことやな。良いことを思いついたら、ためらうことなくすぐに行動に移さなあかんのやな。何かを先延ばしにしたら、結局そのチャンスを逃してしまうかもしれへんし。

これは、「良いことは早めに行動」ってことを教えてくれる言葉やな。


千里の道も一歩から(せんりのみちもいっぽから)

千里の道も一歩から

【意味】
どんな大きな仕事でも、小さなことの積み重ねによって成しとげられるという教え。

ことわざ博士
どんなに大きな目標でも、最初の一歩から始めて、一歩ずつ確実に努力を積み重ねることが大切だ、という意味があるんだよ。
助手ねこ
「大きな目標も、最初は小さな一歩から始まる」ってことやな。大きなことを成し遂げたいと思ったら、まずは手元のことからコツコツと始めていくんやな。

どんなに遠くても、一歩ずつ進んでいけば、いつかはゴールに着く。これは、「小さな努力の積み重ねが大事」ってことを教えてくれる言葉やな。


損して得取る(そんしてとくとる)

損して得取れ

【意味】
損をしても、それをもとに大きな利益を得るようにする。

ことわざ博士
最初に一見損をするように見えることでも、それが結果的に大きな利益を生むきっかけになることがある、という意味があるんだよ。
助手ねこ
「最初は損したように思えても、それが後で大きな利益をもたらすこともある」ってことやな。一見損したように見えても、それが結果としてプラスに働くこともあるんや。

これは、「損得を見極める眼力」を養うことの大切さを教えてくれる言葉やな。

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「た行」のことわざ意味付き

大は小を兼ねる(だいはしょうをかねる)

大は小を兼ねる

【意味】
大きいものは小さいものの代わりになるので、小さいものよりも大きいものの方が役に立つ。

ことわざ博士
大きいものは小さいものの機能も果たすことができるという意味だよ。

つまり、大きなものや広範なものが、小さなものや具体的なものの役割も担うことができるということなんだ。

助手ねこ
「大きなものは、小さいものの役割も果たすことができる」ってことやな。大きなことを考えれば、その中に小さいことも含まれるってわけやな。

例えば、大きなお皿なら、小さいお皿の役割も果たせるしな。これは、「視野を広く持つことの大切さ」を教えてくれる言葉やな。


棚から牡丹餅(たなからぼたもち)

棚から牡丹餅

【意味】
思いがけない幸運がめぐってくることのたとえ。たなぼた。あいた口へ餅。

ことわざ博士
予期しない好運が舞い込むこと、すなわち、努力せずに何か良いことが起こることを表しているんだよ。
助手ねこ
「予想もしてなかったけど、突然良いことが起こる」ってことやな。自分から特に何もせんでも、運良く良いものが手に入るってわけや。

これは、「思いがけない幸運」を示す表現やで。


忠言耳に逆らう(ちゅうげんみみにさからう)

忠言耳に逆らう

【意味】
人が忠告してくれる言葉は、自分の欠点や弱点を言われるので、なかなか素直に聞き入れにくいということ。

ことわざ博士
正しいアドバイスや忠告は、時として人の気持ちを傷つけて、素直に受け入れられないことがある、という意味だよ。
助手ねこ
「良いアドバイスでも、時々それが自分にとって辛い真実を示してると、なかなか素直に受け入れられへん」ってことやな。

本当は自分のためを思って教えてくれてるのに、それが自分のプライドに当たると、反発したくなることもあるんやな。これは、「良いアドバイスは時々厳しい」ってことを教えてくれる言葉やな。


塵も積もれば山となる(ちりもつもればやまとなる)

塵も積もれば山となる

【意味】
どんなにわずかなものでも、少しずつ積み重ねていけば、やがては大きなことが達成できるという教え。

ことわざ博士
それぞれがとても小さいものでも、これが大量に集まれば大きなものを作り出すことができる、という意味があるんだよ。
助手ねこ
「ちっぽけなものでも、たくさん集まれば大きなものになる」ってことやな。小さな努力や成果でも、これがたくさん積み重なれば、大きな結果を生むんやな。

これは、「小さなことを軽視せず、積み重ねることの大切さ」を教えてくれる言葉やな。


釣り落とした魚は大きい(つりおとしたさかなはおおきい)

釣り落とした魚は大きい

【意味】
もう少しというところでのがしたものは、実際よりもずっと大きく感じるものだ。

ことわざ博士
手元から逃してしまったものは、本当よりも素晴らしく、大きなものだと思われがちだ、という意味だよ。
助手ねこ
「手に入れそうで、結局手に入れられへんかったものは、想像以上に素晴らしいものに思えてしまう」ってことやな。

つまり、失ったものほど大きく価値あるものに感じるんやな。これは、「逃したチャンスの大切さ」を教えてくれる言葉やな。


月とすっぽん(つきとすっぽん)

月と鼈

【意味】
二つのものの間に非常に差のあることのたとえ。

ことわざ博士
二つのものが一見似ているように見えても、実際にはその違いが非常に大きいことを表しているんだよ。
助手ねこ
表面的には似ているけど、実際は全然違うってことやな。月もスッポンもまんまるやけど、その価値や存在感は全く違うわけやな。

これは、「見た目だけで判断せず、中身を見ることの大切さ」を教えてくれる言葉やな。


出る杭は打たれる(でるくいはうたれる)

出る杭は打たれる

【意味】
すぐれてぬけ出ているものは、とかく憎まれる。また、さしでてふるまう者は、制裁されることのたとえ。

ことわざ博士
他の人より目立つ人や特異なことをする人は、しばしば他人から批判されやすい、という意味があるんだよ。
助手ねこ
「目立つ人は、批判されやすい」ってことやな。周りと違うことをするから、ほかの人から妬まれたり、バッシングされたりしやすいわけやな。

これは、「自分の道を進むことの難しさ」を教えてくれる言葉やな。


灯台下暗し(とうだいもとくらし)

灯台下暗し

【意味】
手近の事情はかえってわかりにくいものである。

ことわざ博士
身近な状況や事柄が逆に理解しにくいことを表す言葉だよ。
助手ねこ
「身近すぎると、逆に見えづらい」ってことやな。自分の足元とか、目の前のことが一番見落としやすいんやな。

これは、「目の前のこともちゃんと見ることの大切さ」を教えてくれる言葉やな。


遠くの親類より近くの他人(とおくのしんるいよりちかくのたにん)

遠くの親戚より近くの他人

【意味】
遠くはなれて暮らす親類よりも、近くに住んでいる他人のほうが、いざというときにはたよりになるということ。

ことわざ博士
遠くに住んでいる親戚よりも、普段から交流のある近所の人たちの方が助けになることが多い、という意味があるんだよ。
助手ねこ
「遠いところにいる親戚よりも、近くにいる知らん人の方が頼れる」ってことか。日々の生活の中で、実際に交流のある人たちが一番身近で頼りになるんやな。

親戚は親戚やけど、遠くにいては何かあった時にすぐに助けてくれへんもんな。これは、日ごろの人間関係の大切さを教えてくれる言葉やで。


時は金なり(ときはかねなり)

時は金なり

【意味】
時間は貴重で有効なものだから、むだに費やしてはならない。

ことわざ博士
時間はとても大切なもので、金と同じくらいの価値があるということを表しているんだ。だから、時間を無駄に過ごすのは避けなければならないんだよ。
助手ねこ
「時間はお金と同じくらい大事」ってことやな。だから、ぐうたらして時間をドブに捨てるんじゃなくて、大切に使わなあかんのやな。

時間は一度過ぎ去ったら戻ってこうへんから、それがお金と同じくらい価値あるっていうわけやな。これは、時間を大切にしろっていう教訓やで。


とらぬ狸の皮算用(とらぬたぬきのかわざんよう)

捕らぬ狸の皮算用

【意味】
たぬき(狸)をまだつかまえないうちから、その毛皮がいくらで売られるか計算することから。

ことわざ博士
まだ手に入れていないものを確定したこととして、その上でさまざまな計画を立てることを指すんだよ。

まだ捕まえていない狸の皮を既に手に入れたかのように考え、それを売ったと仮定して利益を計算するような行為を指しているんだ。

助手ねこ
「まだ手に入れてないものを早とちりして計画しはること」ってわけやな。狸をまだ捕まえてもないのに、その皮を売る計算をしとるってことやろ。

でも、まだ狸を捕まえてないんやから、そんなことしててもしゃーないわな。これは、先走らずに確実なものを手に入れることの大切さを教えてくれることわざやで。


泥棒を捕らえて縄をなう(どろぼうをとらえてなわをなう)

泥棒を捕らえて縄を綯う

【意味】
事が起こってからあわてて用意をすることのたとえ。

ことわざ博士
問題が起きてから慌てて対策を立てるということを表しているんだよ。
助手ねこ
「トラブルが起きてから焦って対策を立てる」ってことやな。

つまり、準備を怠って、困ったことになってから慌てふためくのはよくないってことやろ。これは、事前の準備の大切さを教えてくれる言葉やな。


団栗の背比べ(どんぐりのせいくらべ)

団栗の背比べ

【意味】
どれもみな同じくらいで、特にすぐれたものがないこと。

ことわざ博士
ほんの僅かな差で、本質的にはほとんど違いがないことを表しているんだよ。
助手ねこ
「ほんのちょっとの差で、本当のところはほとんど変わらん」ってことやな。ちっちゃな団栗の背比べやったら、どれもこれもそんなに大きさ違わへんもんな。

なるほど、これは小さな違いにこだわるな、っていう教訓やな。


飛んで火に入る夏の虫(とんでひにいるなつのむし)

飛んで火に入る夏の虫

【意味】
危険と気づかずに、また、自分から進んで危険に飛び込むこと。

ことわざ博士
魅力に誘われて自ら危険な状況に飛び込む行為を表しているんだよ。

夏の虫が火の明るさに惹かれて火に飛び込んでしまうように、自分から自分を危険に晒すような行為を意味しているんだ。

助手ねこ
「自分から危険なところに飛び込む」ってことやな。夏の虫が炎の明かりに引き寄せられて、飛び込んでしまうように、魅力的なものにつられて、自分を危険に晒すような行為をいうんやな。

これは、見かけにだまされず、自分の身を守ることの大切さを教えてくれる言葉やな。

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「な行」のことわざ意味付き

ない袖は振れぬ(ないそではふれぬ)

無い袖は振れない

【意味】
何とか力になってあげたくても、お金も力もないので、どうすることもできないということ。

ことわざ博士
「ない袖は振れぬ」ということわざは、手元にないものはどうしようもない、

つまり、持っていないものは出すことができないという意味を込めているんだよ。

助手ねこ
ほんなら、それは「持ってないものはどうにもならへん」ってことやな。例えば、お金がなければ贈り物もできひんし、ないものは出せへん、ってことやな。

これは、現実をしっかり見て、自分ができる範囲で行動することの大切さを教えてくれることわざやな。


長い物には巻かれろ(ながいものにはまかれろ)

長い物には巻かれろ

【意味】
強い人や目上の人など、かないそうもない相手には、おとなしく従うほうが得だ。

ことわざ博士
「長い物には巻かれろ」ということわざは、力がある人や組織には逆らわない方が良いという意味を持っているんだよ。
助手ねこ
そうか、それは「強い者には逆らわへん方が得」ってことやな。

つまり、権力や勢力がある人に対しては、流れに乗る方が無難、ってことやろ。これは、自分がどのくらいの立場にいるか、認識することの大切さを教えてくれることわざやな。


泣きっ面に蜂(なきっつらにはち)

泣き面に蜂

【意味】
悪いことの上に、さらに悪いことが重なることのたとえ。

ことわざ博士
「泣きっ面に蜂」ということわざは、既に困難な状況にあるときに、さらに別の不運が重なることを表しているんだよ。
助手ねこ
なるほど、それはつまり、「困ってるときに更に災難が重なる」ってことやな。

つまり、もうすでに泣いてるのに、そこへ蜂が来て刺すような、さらなる厄介事が降ってくるということや。これは、まあ、人生いろいろあるんやな、と思うしかない時もあるよなって教えてくれることわざやな。


情けは人の為ならず(なさけはひとのためならず)

情けは人の為ならず

【意味】
人に親切にしておくと、それはめぐりめぐって、やがて自分のためになるのだから、人には親切にしなさいとの教え。

ことわざ博士
「情けは人の為ならず」ということわざは、他人に対して親切に行動すれば、その親切が自分自身に良い形で戻ってくる、という意味を持っているんだよ。
助手ねこ
そうか、それはつまり、「他人に優しくすれば、その結果自分にも良いことが起こる」ってことやな。

つまり、他人に対する思いやりや親切が、結局は自分に返ってくるということや。これは、日頃から他人への思いやりの心を忘れずにいることの大切さを教えてくれることわざやな。


七転び八起き(ななころびやおき)

七転び八起き

【意味】
度重なる失敗にも屈せず奮起することのたとえ。また、人生の浮き沈みがはなはだしいことのたとえ。七転八起。

ことわざ博士
「七転び八起き」ということわざは、たとえ何度失敗しても、その都度立ち直るという意味を表しているんだ。

人生は浮き沈みが多いけれど、それでも立ち上がり続けることの大切さを教えてくれるんだよ。

助手ねこ
そうか、それはつまり、「何回失敗しても、その度に立ち上がる」ってことやな。

人生、思うように行かへん時がたくさんあるけど、そのたびに諦めずに立ち上がる強さが大事ってことやな。これは、めげずに頑張り続けることの大切さを教えてくれることわざやな。


二階から目薬(にかいからめぐすり)

二階から目薬

【意味】
遠回しすぎて、思うように届かないこと。効果があまりなくて、もどかしいこと。

ことわざ博士
「二階から目薬」ということわざは、自分が高い位置にいて、下の人に目薬をさすような行為を指しているんだ。

つまり、その行為がどれだけもどかしく、また効果がないかを表しているということだよ。

助手ねこ
ええ、それは要するに、「遠回しすぎて全然意味がない」ってことやな。そら、自分が二階にいて、下の人に目薬をさそうとしたら、どう考えても成功しないわな。

それと同じで、無理やりやり方を変えてみても、結局は手間ばっかりかかって結果が出ないってことを教えてくれてるんやな。


二度あることは三度ある(にどあることはさんどある)

二度あることは三度ある

【意味】
物事は、くり返し起きることが多いから注意しなさいという教え。悪いことに使う。

ことわざ博士
「二度あることは三度ある」ということわざは、一度同じような出来事が二度起きたとき、それは近いうちにまた同じような事が起こる可能性が高いという意味を込めているんだよ。
助手ねこ
なるほど、そういうことか。つまり、「一度や二度同じことがあったら、もう一度あるかもしれへん」ってことやな。

ほら、おんなじことが何回も起こるときってあるやろ?それを簡単に言うたら、「二度あることは三度ある」ってわけやな。これは、事の予測を立てるときに役立つ言葉やな。


二兎を追う者は一兎をも得ず(にとをおうものはいっとをもえず)

二兎を追う者は一兎をも得ず

【意味】
欲張って二つのことを一度にしようとすると、どちらもうまくいかないことのたとえ。

ことわざ博士
「二兎を追う者は一兎をも得ず」ということわざは、二つの目標を同時に追いかけようとすると、結局どちらも達成できずに失敗してしまうという意味があるんだよ。
助手ねこ
なるほどな、それはつまり、「一度に二つのことをしようと思ったら、結局どっちも成功しない」ってことやな。

あんまり欲張りすぎて、いっぺんに色んなことをしようとしたら、結果的に何も達成できへんってことや。これは、一つ一つのことを確実に進めることの大切さを教えてくれる言葉やな。


糠に釘(ぬかにくぎ)

糠に釘

【意味】
効き目や手ごたえがまったくないことのたとえ。

ことわざ博士
「糠に釘」ということわざは、効果や手ごたえが全くない行為を表しているんだよ。

糠に釘を打っても何も得られないように、無駄な努力は結果を生まないという警告が込められているんだ。

助手ねこ
そやな、それはつまり、「全く効果のないことをするのは無駄」ってことやな。

まあ、糠に釘を打ってもな、釘はちゃんと刺さらへんやろ?それと一緒で、効果のないことをやったら、時間ばっかりが過ぎて、結局何も得られへんわけや。これは、無駄なことはやらん方がええって教えてくれてるんやな。


濡れ手で粟(ぬれてであわ)

濡れ手で粟

【意味】
苦労をせずに、もうけること。

ことわざ博士
「濡れ手で粟」ということわざは、非常に簡単に大きな利益を得ることを表しているんだ。

水に濡れた手で粟をつかめば、粟がたくさん手に付いてくる。そこからこの表現が生まれたんだよ。

助手ねこ
ほんまにやな。それはまさに、「楽して大きな得をする」ってことやな。

水にぬれた手で粟を掴むと、べたっと粟がくっついてくるやん?それと同じで、何もせんといても、大きな利益が手に入るってことを言うんやな。これは、時には思わぬ幸運が舞い込むこともあるって教えてくれてるんやで。


濡れぬ先の傘(ぬれぬさきのかさ)

濡れぬ先の傘

【意味】
何かを始めるときは、前もって準備をしておくことが大切だ。

ことわざ博士
「濡れぬ先の傘」ということわざは、雨が降る前に傘を準備しておく行為から来ているんだ。

これは、事前に準備を整えておくことが重要であるという意味が込められているんだよ。

助手ねこ
あー、それはな、つまり「先手を打つ」ってことやな。

雨が降る前に、傘を準備しておくと、雨に濡れることはないやん?それと同じで、何事も始まる前にちゃんと準備をしておけば、何も心配ないってことやな。これは、計画性や準備の大切さを教えてくれてるわけやな。


猫に鰹節(ねこにかつおぶし)

猫に鰹節

【意味】
人のそばに、その人の好きなものをおいておくと、危険だ。

ことわざ博士
「猫に鰹節」ということわざは、猫の前にその好物である鰹節を置く状況を指すんだ。

つまり、危険が迫っている、または油断できない状況を表す表現なんだよ。

助手ねこ
なるほどな。それは、まさに「危険を冒す」ってことやな。猫の前に鰹節を置くと、もちろん猫は飛びつくやろ?それと同じで、注意しなあかん状況、油断できない状況ってことを言うんやな。

これは、常に周りをよく見て、気をつけることの大切さを教えてくれる言葉やで。


猫に小判(ねこにこばん)

猫に小判

【意味】
どんなに値打ちのあるものでも、その値打ちがわからない人にとっては何の役にも立たない。

ことわざ博士
「猫に小判」ということわざは、価値がわからない者には、どんなに立派なものでも意味がない、ということを示しているんだ。

猫に高価な小判を与えても、猫にはその価値が理解できないからね。

助手ねこ
そやな、それは「価値を理解できない者には、高価なものも無意味」ってことやな。

猫に小判をやったところで、猫はそれが何の価値があるのかわからへんやん?それと同じで、何かの価値を理解できない人に、それがどれだけ素晴らしいものでも、意味がないってことやな。これは、物事の価値を理解することの大切さを教えてくれてるんやで。


能ある鷹は爪を隠す(のうあるたかはつめをかくす)

能ある鷹は爪を隠す

【意味】
才能や実力のある人は、むやみにそれを表に出さない。

ことわざ博士
「能ある鷹は爪を隠す」ということわざは、優れた能力を持っている人は、それを無駄に見せびらかしたりしない、という意味があるんだ。

つまり、本当に能力のある人は、自己アピールをする必要がないということを示しているんだよ。

助手ねこ
ほんまやな。それはつまり、「本当にすごい人は、自慢せんでもそれがわかる」ってことやな。能力がある鷹は、爪を隠すやん?でもそれが隠してあるだけで、必要なときにはしっかり使うわけや。

それと同じで、本当にすごい人は、能力を見せびらかさずとも、それが伝わるってことやな。これは、謙虚さと、本当の力の大切さを教えてくれてるんやな。


喉もと過ぎれば熱さを忘れる(のどもとすぎればあつさをわすれる)

喉元過ぎれば熱さを忘れる

【意味】
つらいことや苦しいこと、受けた恩などは、苦しい時がすぎると、忘れてしまうことのたとえ。

ことわざ博士
「喉もと過ぎれば熱さを忘れる」ということわざは、熱いものを飲んだ後、その熱さを忘れてしまうことから来ているんだ。

これは、苦しい経験も時間が経つとその苦しさを忘れてしまうこと、または、人に助けられた恩を時間が経つと忘れてしまうという人間の心情を表しているよ。

助手ねこ
そやな、それは「時間が経つと、辛かったことや人から受けた恩も忘れてしまう」ってことやな。熱いものを飲んだとき、最初はすごい熱いけど、喉を通り過ぎたらすぐにその熱さを忘れてしまうやん?

それと同じで、時間が経つと苦しかった経験や、人から受けた恩も忘れてしまうことがあるんやな。これは、感謝の気持ちや辛い経験を忘れずに、それから学ぶことの大切さを教えてくれる言葉やな。


暖簾に腕押し(のれんにうでおし)

暖簾に腕押し

【意味】
なんの手ごたえもなく、はりあいのないこと。

ことわざ博士
「暖簾に腕押し」ということわざは、暖簾(のれん)を腕で押しても手ごたえがないように、物事に対して反応や結果が感じられない状況を指すんだよ。
助手ねこ
そやな、それは「何をやっても効果が感じられない」ってことやな。のれんに腕を押し当てても、のれんはフワッと動くだけやん?それと同じで、努力しても全然結果が出ないときのことを言うんやな。

でも、これはあきらめずに努力を続けることの大切さも教えてくれてるんやろな。

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「は行」のことわざ意味付き

話上手は聞き上手(はなしじょうずはききじょうず)

話上手は聞き上手

【意味】
話すのが上手い人は、相手の話を聞くのも上手だ。

ことわざ博士
「話上手は聞き上手」ということわざは、実際に人の話が上手な人は、他人の話をしっかりと聞くことも得意な人、という意味があるんだよ。

それは、他人の話をよく聞くことで、相手の気持ちを理解し、それに応じた適切な話をすることができるからだよ。

助手ねこ
なるほどな。それは、「他人の話をしっかりと聞く人が、話がうまい人や」ってことやな。他人の話をちゃんと聞くことで、その人の気持ちや考えを理解できて、それに合わせて適切な返答ができるわけや。

だから、ただ喋るだけが話上手じゃないってことを教えてくれてるんやな。人の話をしっかり聞くことの大切さやな。


早起きは三文の得(はやおきはさんもんのとく)

早起きは三文の徳

【意味】
早起きをすれば、なにかしらよいことがある。

ことわざ博士
「早起きは三文の得」ということわざは、早起きすることで少しだけでも利益が得られるという意味だよ。ここでの「三文」は、江戸時代の最も価値の低い貨幣の単位を表している。

つまり、大きな得ではないけれど、小さな利益が得られるということを表しているんだ。

助手ねこ
ええな、それは「早起きするとちょっとだけ得ができる」ってことやな。この「三文」は昔のお金で、一番小さい金額のことやんな。

だから、大きな得物が手に入るわけじゃないけど、ちょこっとだけプラスになるんやな。そんなにすごいことやないけど、ちょっとだけでもいいことがあるってことを教えてくれてるんやろな。


人の噂も七十五日(ひとのうわさもしちじゅうごにち)

人の噂も七十五日

【意味】
うわさというものは、伝わるのも早いが、そう長く続くものではなく、すぐに忘れ去られるということ。

ことわざ博士
「人の噂も七十五日」ということわざは、人々が話題にする噂も、それは長続きせず、やがて忘れられてしまう、という意味があるんだよ。
助手ねこ
あー、なるほどな。それはつまり、「噂は一時的なもの」ってことやな。みんなが話してても、それがずっと続くわけやない。時間がたてば、だんだんとみんな忘れていくんやな。

つまり、一時的な噂に振り回されず、自分を保つことが大切やな。


人のふり見て我がふり直せ(ひとのふりみてわがふりなおせ)

人の振り見て我が振り直せ

【意味】
ほかの人の良いところや悪いところをよく見て、自分の行いを反省しなさいという教え。

ことわざ博士
「人のふり見て我がふり直せ」ということわざは、他人の行動を観察し、その良い点は見習い、悪い点は自分の行動に反映させないように、という意味があるんだよ。
助手ねこ
なるほどな、それはつまり、「他人の行動から学べ」ってことやな。他人がどうしてるか見て、良いところは自分も真似て、悪いところは自分がやらないように注意するんやな。

他人の失敗は自分の教訓、他人の成功は自分の手本にするってわけやな。


火のない所に煙は立たぬ(ひのないところにけむりはたたぬ)

火の無い所に煙は立たぬ

【意味】
うわさをされるのは、うわさをされるそれなりの訳がある。

ことわざ博士
「火のない所に煙は立たぬ」ということわざは、何もないところからは何も起こらない、という意味があるんだよ。

つまり、うわさが流れるということは、何かしらの根拠があるはずだと示しているんだ。

助手ねこ
そうかいな。それはつまり、「噂が立つには何かしらの理由がある」ってことやな。

何もないところから煙は出んわな。噂があるということは、何かしらの原因や根拠があるんやっていうことを教えてくれてるわけやな。


百聞は一見にしかず(ひゃくぶんはいっけんにしかず)

百聞は一見に如かず

【意味】
何度も聞くより、一度実際に自分の目で見るほうがまさる。

ことわざ博士
「百聞は一見にしかず」ということわざは、どんなにたくさん聞くよりも、一度自分の目で見るほうが確かで、理解が深まる、という意味があるんだよ。
助手ねこ
そっかー、それはつまり、「見ることは聞くことよりもずっと大切」ってことやな。誰かから何回も話を聞くより、一回でも自分で見た方が、よりしっかりと理解できるんやな。

結局は、自分の目で確かめることが一番大事やってことやな。


豚に真珠(ぶたにしんじゅ)

豚に真珠

【意味】
高い価値あるものでもそれの分からない者には無価値に等しいことのたとえ。

ことわざ博士
「豚に真珠」ということわざは、どんなに価値のあるものでも、その価値を理解できない者にとっては無意味なものである、という意味があるんだよ。
助手ねこ
なるほどな。それはつまり、「価値をわからん人には何をあげても無駄」ってことやな。豚に真珠をあげても、豚にはその価値がサッパリわからへんから、結局は何の意味もないわけや。

立派なものでも、それを評価できない人にはなんの役にも立たへんってことを教えてくれてるんやな。


下手な鉄砲も数打てば当たる(へたなてっぽうもかずうてばあたる)

下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる

【意味】
下手でも何度もやればうまくいくこともある。

ことわざ博士
「下手な鉄砲も数打てば当たる」ということわざは、たとえ初めは下手でも、根気よく何度も繰り返すことで結果を出せるという意味があるんだよ。
助手ねこ
あー、なるほどな。それはつまり、「根気よく続ければ、何かがうまくいく」ってことやな。鉄砲の撃ち方が下手でも、何回も撃ってたら、たまたま的に当たることもあるんやな。

結局は、物事を諦めずに続けていけば、成功するチャンスは必ずやってくるってことを教えてくれてるんやな。


下手の横好き(へたのよこずき)

下手の横好き

【意味】
下手なのに、そのことをやるのが好きで、とても熱心であること。

ことわざ博士
「下手の横好き」という表現は、自分の能力がまだ未熟ながらも、それが好きで熱中するという状況を指すんだよ。
助手ねこ
そうかいな。それはつまり、「下手でも好きなことは好き」ってことやな。

うまくできへんでも、それが好きやったら、夢中になって取り組むんやな。能力が未熟でも、情熱があれば何でも楽しめるってことを教えてくれてるんやで。


仏の顔も三度(ほとけのかおもさんど)

仏の顔も三度まで

【意味】
どんなに心の広い人でも、何度もひどいことをされれば、ついには怒り出すということ。

ことわざ博士
「仏の顔も三度」ということわざは、どんなに優しい人でも、何度も無礼なことをされると怒る、という意味があるんだよ。

つまり、何度も同じ過ちを繰り返すと、寛大な人でも我慢の限界が来るということを教えてくれているんだ。

助手ねこ
なるほどな。それはつまり、「何度も失礼なことをされたら、優しい人でも怒る」ってことやな。どんなにおっとりしてる人でも、同じ失礼なことを何度もされたら、怒りだすんやな。

それは、何度も同じ失敗を繰り返すと、我慢する限界が来てしまうということを教えてくれてるんやな。

「ま行」のことわざ意味付き

負けるが勝ち(まけるがかち)

負けるが勝ち

【意味】
無理に相手と争うよりも、勝ちをゆずる方が結果的には得になる。

ことわざ博士
「負けるが勝ち」ということわざは、一時的には相手に勝利を譲ることが、結果として最終的な勝利につながるという教えだよ。

つまらない争いを避けて、その場の勝利は相手に任せることが、最後には自分の利益になるという意味だよ。

助手ねこ
そうかいな。それはつまり、「一度負けたって最終的には勝てる」ってことやな。つまらん争いを避けて、一時的に相手に譲るんやな。その結果、最終的には自分が勝つってことか。

つまり、一見負けてるように見えても、長い目で見れば勝つことができるんやな。


待てば海路の日和あり(まてばかいろのひよりあり)

待てば海路の日和あり

【意味】
物事がうまくいかないときは、あせらずに良い日がくるのをじっと待つ方がよい。

ことわざ博士
「待てば海路の日和あり」ということわざは、今は物事が上手くいかなくても、じっと耐えて待つことでいずれ良い機会がやってくるという意味だよ。
助手ねこ
あーなるほどな。つまり、「我慢して待ってれば、いつかはチャンスが来る」ってことやな。今はうまくいってなくても、ぐっと我慢して待ってれば、いつかは良いことがめぐってくるってわけや。

このことわざは、我慢強さと辛抱強さの大切さを教えてくれてるんやな。


ミイラ取りがミイラになる(みいらとりがみいらになる)

ミイラ取りがミイラになる

【意味】
人を連れ戻すために出かけた人が、帰ってこなくなること。また、説得する人が逆に説得されてしまうこと。

ことわざ博士
「ミイラ取りがミイラになる」ということわざは、本来の目的を果たすどころか、その逆になってしまう状況を表しています。

つまり、他人を説得しに行ったつもりが、逆に自分が説得されてしまうなど、初めは相手に影響を与えるつもりが、結果的に自分が影響を受けてしまうことを指しているんだよ。

助手ねこ
あーなるほどな。つまり、「思いがけず自分が被害者になっちゃう」ってことやな。最初は相手を救おうと思って行動したけど、結果的に自分がピンチになっちゃうってこと。

考えてみると、人生ってそんなことあるよな。このことわざは、そういった予想外の結果に注意しようと教えてくれてるわけやな。


身から出た錆(みからでたさび)

身から出た錆

【意味】
自分のした悪いことが原因で、苦しんだり、ひどい目にあったりすることのたとえ。

ことわざ博士
「身から出た錆」ということわざは、自分が犯した行いの結果が自分自身に跳ね返ってくることを表しているんだ。

つまり、自分の行動が原因で自分が困難に立ち向かう必要がある、という意味だよ。

助手ねこ
そっか、それはつまり、「自分で作り出した問題に自分が苦しむ」ってことやな。

自分の行動の結果が自分自身に返ってくるっていうことを教えてくれるんやな。自分の行いが自分に影響を与えるんやから、行動には気をつけなあかんな。


三つ子の魂百まで(みつごのたましいひゃくまで)

三つ子の魂百まで

【意味】
幼いときの性質は、年をとってからも変わらないということ。

ことわざ博士
「三つ子の魂百まで」ということわざは、子供の頃に見せる性格や考え方が、大人になっても根強く残ることを示しているんだ。

たとえ教育を受けたり、経験を積んだりしても、幼い頃の特性はなかなか変わらないということを表しているんだよ。

助手ねこ
あー、それはつまり、「子供の頃の性格は大人になっても変わらへん」ってことやな。いくら学んで、いろんな経験をしても、小さい頃からの思いや気質はしっかりと残るんやってな。

子供の頃の自分を大事にするっていうことやな。これは、自分らしさを大切にするっていうメッセージもあるかもな。


昔取った杵柄(むかしとったきねづか)

昔取った杵柄

【意味】
若い時に身につけた技術は、年をとった今でも自信がある。

ことわざ博士
「昔取った杵柄」ということわざは、一度習得して身につけた技能や知識は、時間が経っても忘れずに残るという意味だよ。

離れていたとしても、一度身につけたものは、いざというときに役立つ、ということを表しているんだ。

助手ねこ
あ、それは、「昔覚えたことは忘れへん」ってことやな。一度しっかりと身につけたスキルや知識は、何年経っても忘れんのやな。それがちょっと出番がなくても、必要なときにはちゃんと使えるわけや。

これは、しっかりと学ぶことの大切さを教えてくれてるんやな。


目から鼻へ抜ける

目から鼻へ抜ける

【意味】
とても頭の回転がよく、ものわかりが早いこと。

ことわざ博士
「目から鼻へ抜ける」という表現は、非常に頭が良く、また、抜け目ない、賢いという意味があるんだ。

すばしっこく物事を理解したり、状況を把握したりする能力を指しているんだよ。

助手ねこ
なるほどな、それはつまり、「すごく頭がいい、またはすばしっこい」ってことやな。

こう、ピューンと頭が回転して、すぐに物事を理解したり、ちゃっかりと状況をつかんだりする人のことを言うんやな。頭の回転の速さとか、抜け目なさをたたえる表現やな。


餅は餅屋(もちはもちや)

餅は餅屋

【意味】
物事はそれぞれの専門家があるということ。

ことわざ博士
「餅は餅屋」ということわざは、その道の専門家が一番という意味だよ。

つまり、特定のことはその道のプロが一番うまくやる、ということを表しているんだ。

助手ねこ
あー、それはつまり、「専門家のやることはさすが」ってことやな。特定の仕事は、その仕事を習得したプロが一番上手くこなすわけや。餅を作るなら餅屋が一番うまいってな。

これは、プロの技術や知識を尊重するっていうメッセージがあるんやな。

「や行」のことわざ意味付き

焼け石に水(やけいしにみず)

焼け石に水

【意味】
焼け石にすこしの水をかけても冷えないように、努力や援助がわずかでは効果がほとんど期待できないことのたとえ。

ことわざ博士
「焼け石に水」ということわざは、少ない努力や援助が全く効果を発揮しないことを表しているんだよ。

たとえば、熱した石に少しの水をかけても、すぐに蒸発してしまうように、十分でない対策は問題を解決できないという意味があるんだ。

助手ねこ
そうかいな、それは「ちょっとした努力や援助は結局何も変えられへん」ってことやな。ホットな石にちょっとだけ水をかけても、すぐにパーっとなくなるやんか。

それと同じで、あんまり足りへん努力や援助は、結局なんの助けにもならへんってことを教えてくれてるんやな。やるならちゃんとやらんといかんわけや。


安物買いの銭失い(やすものがいのぜにうしない)

安物買いの銭失い

【意味】
得だと思って安いものを買っても品質が悪くてすぐにだめになるので、結局は損をするということ。

ことわざ博士
「安物買いの銭失い」ということわざは、安いものは品質が低く、すぐに壊れてしまい再度購入する必要が出てきてしまうから、結局は高くつくという意味だよ。
助手ねこ
そっか、それはつまり、「安いものを買うと結局は損する」ってことやな。安いからって飛びついて買っても、品質がイマイチで、すぐに壊れたりすると、再度買い直さなアカンから、結局はお金がかかるってわけや。

高いものを一度ちゃんと買った方が、長く使えて結局はお得なんやな。


柳の下のどじょう(やなぎのしたのどじょう)

柳の下の泥鰌

【意味】
一度うまくいっても、同じようにうまいことが、またあるとは限らないということ。

ことわざ博士
「柳の下のどじょう」ということわざは、一度成功したからと言って、必ずしも次もうまくいくわけではないという意味だよ。

つまり、過去の成功が必ずしも将来の成功を保証しないということを教えてくれているんだ。

助手ねこ
なるほどな、それはつまり、「一度うまくいったからといって、毎回うまくいくわけじゃない」ってことやな。

一回成功したからと言って、それがそのまま次回も成功するわけじゃないんやな。これは、過去の成功に安心せず、常に努力を続ける必要があるんやな。


弱り目に祟り目(よわりめにたたりめ)

弱り目に祟り目

【意味】
困っている時に、さらに困ったことが重なって起きること。

ことわざ博士
「弱り目に祟り目」ということわざは、すでに困っているときにさらに厄介な事が起きる、つまり、困難が重なる状況を表しているんだよ。
助手ねこ
なるほど、それはつまり、「困ってるときにさらに厄介なことが起きる」ってことやな。

もうすでに大変な時に、さらに面倒なことが降ってくるってわけや。これは、厄介な事が重なるときの大変さを教えてくれてるわけやな。

「ら行」のことわざ意味付き

楽あれば苦あり(らくあればくあり)

楽あれば苦あり苦あれば楽あり

【意味】
世の中は、楽しいこともあれば、苦しいこともあるということ。

ことわざ博士
「楽あれば苦あり」ということわざは、人生には楽しいこともあれば困難なこともあるという意味だよ。

つまり、常に楽しいことばかりが続くわけではなく、同時に困難なことばかりが続くわけでもないということを教えてくれているんだ。

助手ねこ
なるほどな。それはつまり、「楽しいこともあれば、困難なこともある」ってことやな。ずっと楽しいことばっかりやと思ってたら、ちょっと甘えすぎや。

でも、苦しいことばっかりやと思ってしまうと、それもまた違うわけや。これは、人生の波瀾万丈さを教えてくれてるわけやな。


良薬は口に苦し(りょうやくはくちににがし)

良薬は口に苦し

【意味】
人が自分のためを思って注意してくれることばは、聞きづらいものである。

ことわざ博士
「良薬は口に苦し」ということわざは、真に効果のある薬は味が苦くて飲みにくいということから、良いアドバイスは聞くのが辛いけれど、それが結局は自分のためになるという意味があるんだよ。
助手ねこ
あー、それはつまり、「よく効く薬は苦いけど、それが結局は自分のためになる」ってことやな。言葉にしても同じで、聞きたくないけど、自分のためになるアドバイスはちょっときついことを言うこともあるんやな。

これは、たとえ辛くても自分のためになることはちゃんと受け入れることの大切さを教えてくれてるわけやな。


論より証拠(ろんよりしょうこ)

論より証拠

【意味】
物事は、いろいろと議論するよりも、証拠を示す方がはっきりするということ。

ことわざ博士
「論より証拠」ということわざは、どんなに理論や仮定を語っても、それが事実や実例と一致しなければ意味がない、という意味があるんだよ。

人を説得するには長い議論よりも、具体的な証拠を示す方が効果的、ということを教えているんだ。

助手ねこ
あー、それはつまり、「話よりも実際の証拠」ってことやな。いくら頭で考えても、それが現実と合わなきゃ意味ないんやってな。

人を納得させるには、いくら論じてもなんぼの話よりも、はっきりとした証拠を出した方がええんやな。これは、理屈よりも具体的な証拠の力を認めるべきやってことを教えてくれるわけやな。

「わ行」のことわざ意味付き

禍いを転じて福となす(わざわいをてんじてふくとなす)

禍を転じて福と為す

【意味】
悪い出来事に出会っても、うまくそれを利用して、幸福につなげるとよいということ。

ことわざ博士
「禍いを転じて福となす」ということわざは、不幸な出来事でも、それをうまく利用して幸せになるようにする、という意味があるんだよ。
助手ねこ
あー、それは「困ったことが起きても、それをうまく使って良い方向に持っていく」ってことやな。たとえば、失敗したって、それを学びに変えて、成功につなげることもできるんや。

つまり、悪いことが起きても絶望せんと、前向きに捉えて行動すれば、それが結局は幸せにつながるってことを教えてくれるんやな。


渡る世間に鬼はない(わたるせけんにおにはない)

渡る世間に鬼はなし

【意味】
世の中には、鬼のように冷たい人ばかりでなく、やさしくて思いやりのある人もいる。

ことわざ博士
「渡る世間に鬼はない」ということわざは、世の中には冷たい人ばかりではなく、困っているときには助けてくれる優しい人もたくさんいる、という意味があるんだよ。
助手ねこ
なるほどな。それは「世の中、ほんまに困ったら助けてくれる人もおるんや」ってことやな。

全てがひどいことばかりやなく、困ってる時には思わぬところから助けが出ることもあるんやな。それは、信じる心や人間関係の大切さを教えてくれるんやろな。


笑う門には福来たる(わらうかどにはふくきたる)

笑う門には福来たる

【意味】
いつも明るくほがらかに暮らしている人の家には、自然に幸せがやってくるものだ。

ことわざ博士
「笑う門には福来たる」ということわざは、いつも明るく楽しそうな場所や家庭には、自然と幸運が訪れる、という意味があるんだよ。
助手ねこ
なるほどな。それは、「いつも笑い声があふれてるところには、福が来る」ってことやな。

明るく楽しそうに過ごしてると、自然と良いことが起こるんやな。これは、ポジティブな気持ちや笑顔の大切さを教えてくれるんやろな。