| 追従も世渡り |
朔日毎に餅は食えぬ |
| 搗いた餅より心持ち |
痛処に針錐を下す |
| つうと言えばかあ |
杖とも柱とも頼む |
| 杖に縋るとも人に縋るな |
杖の下に回る犬は打たれぬ |
| 杖を挙げて犬を呼ぶ |
使う者は使われる |
| 使っている鍬は光る |
冢に剣を掛く |
| 搗き臼で茶漬け |
月と鼈 |
| 月に一鶏を攘み以て来年を待つ |
月に叢雲花に風 |
| 月の影取る猿 |
月の前の灯火 |
| 月は惜しまれて入り桜は散るをめでたしとす |
月日変われば気も変わる |
| 月満つれば則ち虧く |
月雪花は一度に眺められず |
| 月夜に釜を抜かれる |
月夜に背中炙る |
| 月夜に提灯 |
月夜に提灯も外聞 |
| 月夜の蟹 |
月夜も十五日、闇夜も十五日 |
| 月を指せば指を認む |
付け焼刃 |
| 付け焼き刃はなまり易い |
辻褄を合わせる |
| 拙く行うは巧みに言うに勝る |
土一升に金一升 |
| 槌で庭掃く |
土に灸 |
| 土の穴を掘りて言う事だに漏る |
土仏の水遊び |
| 突っ掛け者の人もたれ |
鼓を鳴らして攻む |
| 夙に興き夜に寝ぬ |
繋ぎ馬に鞭を打つ |
| 綱渡りより世渡り |
常が大事 |
| 角ある者には上歯なし |
角突き合わせる |
| 角を折る |
角を出す |
| 角を矯めて牛を殺す |
唾で矢を矧ぐ |
| ツバメが低く飛ぶと雨 |
燕の幕上に巣くうがごとし |
| 壺の中では火は燃えぬ |
躓く石も縁の端 |
| 妻の言うに向こう山も動く |
罪無くして配所の月を見る |
| 罪の疑わしきは惟れ軽くし、功の疑わしきは惟れ重くす |
罪を憎んで人を憎まず |
| 旋毛を曲げる |
爪で拾って箕で零す |
| 爪に火を灯す |
爪の垢ほど |
| 爪の垢を煎じて飲む |
面の皮が厚い |
| 面の皮の千枚張り |
面の皮を剥ぐ |
| 梅雨に降らぬと土用に降る |
梅雨の雷は晴れ近し |
| 釣り合わぬは不縁の基 |
釣り落とした魚は大きい |
| 釣りして綱せず |
剣の刃を渡る |
| 鶴九皐に鳴き声天に聞こゆ |
弦無き弓に羽抜け鳥 |
| 鶴に騎りて揚州に上る |
鶴の粟、蟻の塔 |
| 鶴の脛も切るべからず |
鶴の一声 |
| 鶴は枯れ木に巣をくわず |
鶴は千年、亀は万年 |
| 釣瓶縄井桁を断つ |
連れがあれば三里回らん |