ビジネスやスポーツで成功した人がたびたびインタビューで尋ねられる「座右の銘」。
新学期に自己紹介をするときに「僕の座右の銘は・・・」なんていう人も多いのではないでしょうか。
胸に秘めた「座右の銘」のおかげで、挫折することなく受験で合格することができた。「座右の銘」に励まされ、大会で優勝することができたなんて人もいるんじゃないでしょうか。
みなさんを勇気づけてくれる「座右の銘」、よくよく見ると、座右って何だろう?座右の銘っていったい何なんだろうって思えてきませんか?
ここからは座右の銘について詳しく調べていきましょう。
目次
「座右の銘」の意味
「座右の銘」の意味は常に身近に備えて戒めとする格言。ざうめい。坐左の銘。
参考までに・・・。
「座右」には意味が二つあって、
①座席の右。転じて、かたわら。そば。「ざう」とも読む。
②手紙で、相手を尊敬して直接指すのを避けていう語。また、あて名のわきに添えて敬意を表す語。「書を座右に呈す。」
「銘」の意味は、
①(金属に)しるすこと。書きつけること。転じて、心に刻んで忘れないこと。
②金属や石に刻みしるしたもの。
③漢文の文体の一つ。物事の来歴をのべ、功績をたたえる文。毎句の字数を同じくし、韻をふむ。
④器物、茶、酒、菓子などの固有の名。また、名のある上等の物。「銘酒」。
⑤刀剣などの器物につけた製造者の名。
⑥葬式に用いる死者の官位・姓名などを記した旗。
⑦自分の戒めとする語句。「座右の銘」
となっています。
いつも自分の心に留めておいて、戒めとする語句という意味で間違いなさそうですね。
「座右の銘」の使い方
「座右の銘」は、自分が目標を達成するために、自分を戒める言葉だということがわかりました。ここでは「座右の銘」の使い方をご紹介します。
という風に自己紹介で使います。
という風に、お正月に、座右の銘や抱負を書初めに書いたりしますよね。初詣で神様に一年の平穏を祈ると同時に、抱負を誓ったりもします。そういう時に使います。
琴奨菊が、大関昇進の伝達を受けたときに述べた口上です。こういう風に決意表明で使います。
という風に、成果や結果を出した時に使います。
記者会見で座右の銘をいうと、わかりやすいですよね。
「座右の銘」の決め方
成功した人だけが記者会見を開きインタビューを受けるのだから当然かもしれませんが、成功者は「座右の銘」を持っていることが多いです。成功するために自分も座右の銘を持ちたいという方に選び方を紹介します。
①四字熟語から選ぶ
四字熟語は、四つの漢字に、思想がぎゅっと凝縮されています。覚えやすいので、ピンチになった時、挫折しそうな時にさっと思い出すことができます。
②ことわざから選ぶ
ことわざには、昔からの知恵や生きる上での大切な考え方がこめられています。
後世の人たちのために口伝されてきたことわざから学ぶことは多いと思います。そんなことわざを「座右の銘」とすることで過去から学び成功に一歩近づくことができるのではないでしょうか。
③好きなスポーツ選手や尊敬する人の座右の銘を参考にする
スポーツ選手や尊敬する人の活躍する姿を見て、こんな風になりたいと思ったことが、一度くらいはあるのではないでしょうか。
そんな人たちの「座右の銘」を拝借して、彼らの姿を目標にがんばるというのは素晴らしいことなのではないでしょうか。
④自分の経験から自分で考える
「座右の銘」は有名な言葉である必要はありません。
自分自身のことは、自分が一番よくわかっていたりするものです。自分の弱さを良く知っているのだから、自分を戒める言葉を自分で考えるのは、一番最適な方法かもしれませんね。
⑤「座右の銘」にしたい言葉ランキングを参考にする
かっこいい座右の銘を持っていたいと思う人は多いものです。
「座右の銘」ランキングで検索をすると、思いがけず人生を変える一語に出会うことができるかもしれません。
⑥自分の心にあったものを探す
落ち込みやすい人は、勇気づけてくれる言葉を、さぼりやすい人は鼓舞してくれる言葉を探すと、夢をあきらめかけたときやくじけそうになったときに、自分自身を律することができます。
「座右の銘」の間違えやすい5つのポイント
先ほど述べた「座右の銘」の選び方に共通する部分もありますが、「座右の銘」を選ぶうえで間違えやすいポイントをご紹介します。
①「座右の銘」はかっこよくてはならない
これは間違いです。「座右の銘」は目標を達成する過程で、自分を律するためにある語句です。なので、かっこよくなくてもいいんです。
おばあちゃんが小さいころ、「あなたならできる」といってくれて、自信につながったから、これを「座右の銘」にしているという人がいてもいいんです。
②有名な言葉を選ぼうとする
有名な人に憧れているというならば、その人の言葉を「座右の銘」にして、その人を目標にしてがんばるのはいいと思うのですが、目標にしていない人の言葉を無理に「座右の銘」にする必要はありません。
孔子の言葉を「座右の銘」にしていたら、「おおーっ。なんかすごいね。」といわれたとしても、それは孔子がすごいのであって、あなたがすごいわけではありません。
本当に心からすごいねといってもらえる自分になることができるように、自分自身に合った「座右の銘」を見つけましょう。
③無理に決める
明日自己紹介をしないといけないから「座右の銘」を考えておかないといけない、インタビューでかっこよく「座右の銘」を紹介したいといって、無理に「座右の銘」を考える必要はありません。
今まで自分ががんばる上で支えになったものが「座右の銘」ではなく、家族であったり恩師であったり、恋人であるならば、彼らの存在のおかげでがんばることができましたという言葉だけでいいのです。
無理に「座右の銘」を考えることは、クリスマス前に無理に恋人を作るようなものです。
自分を支えてくれる「座右の銘」と出会うことができるといいですよね。
④すぐに変えてしまう
「座右の銘」は大きな目標に向かってがんばる自分を律する言葉です。すぐに変えてしまってはいけません。
「座右の銘」をその日の気分で買えるようでは、きっと目標に向かう過程で寄り道をし、目標達成することは難しいでしょう。
何年も何十年もかかる目標達成までの道のりで、自分の支えとなってくれる「座右の銘」が見つかるといいですね。
⑤むやみやたらに言いふらす
「座右の銘」は自己紹介は別として、言ってまわるものではありません。
「こんな座右の銘を持っているんだぜ。かっこいいだろ?」といった風に使うものではありません。
「座右の銘」は心に秘めておくものです。
成功した人たちも、成功してから、座右の銘を紹介しています。
いつか、あなたも大勢の人に影響を与えるような成功者になったとき、「座右の銘はなんですか?」ときかれたら、そのとき初めて答えてください。
まとめ
「座右の銘」を紹介してきましたがいかがだったでしょうか。
情報化社会に生きる私たちは、いろんな情報にさらされ、流されがちです。
自分の確固たる目標に向かって、流されることなくしっかり地に足をつけて、前進していくために「座右の銘」があります。
あなたの成功を陰ながら支えてくれる心強い「座右の銘」がどこかにあると思います。
ぜひ探してみてください。