「荒神の火傷」の意味(語源由来・類義語)
【ことわざ】
荒神の火傷
【読み方】
こうじんのやけど
【意味】
他人の世話に熱中しすぎて、自分の身を守ることがおろそかになってしまうこと。また、意外な失敗のこと。
「荒神」は、かまどの神。
「荒神の火傷」という表現は、他人のために一生懸命になりすぎて、自分自身の大切なことをおろそかにしてしまう、そしてその結果、予想外の失敗をしてしまうことを意味しているんだよ。
なるほどぉ。要するに、他人のためにがんばってる最中に、自分のことをちゃんと守ったり気をつけたりしなくて、意外なトラブルになっちゃうってことやな。
他人のために良いことをしようと思うのはええことやけど、自分の身は自分で守らんとあかんってことやね。うっかりミスとか、油断してる間にトラブルになることもあるわけやな。
【語源・由来】
かまどを守り、火を防ぐ神が火傷を負う意から。
【類義語】
・秋葉山から火事
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「荒神の火傷」の解説
カンタン!解説
「荒神の火傷」っていうことわざは、他人のことばっかり気にして、自分のことを忘れてしまって、意外な失敗をすることを言うんだよ。
考えてみて、火を守る神さまが、火でやけどをするなんて、ちょっと考えられないよね?でも、それがこのことわざのポイントなんだ。他のことに気を取られて、自分の大事な役割を忘れてしまうと、意外なトラブルになっちゃうことがあるってことを教えてくれているんだ。
たとえば、友達が困っていて、助けたくていろいろ手伝っているうちに、自分の宿題を忘れてしまった、みたいなことがあったら、それが「荒神の火傷」に似ているんだよ。大切なのは、他人のことも助けるけど、自分のこともしっかりと守ることなんだね。
「荒神の火傷」の使い方
僕の主治医が病気になったんだ。
荒神の火傷ね。
親身になってくれる良いお医者さんだから、元気になって欲しいな。
私も元気になるよう祈るわ。
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「荒神の火傷」の例文
- 世のお母さんは子供の世話に夢中で、荒神の火傷となることが多い。
- 他人の家の警備に熱心になり、荒神の火傷というように我が家に空き巣が入った。
- 火消しの家にも火事とか、荒神の火傷とかいうが、消防士さんの家が燃えた。
- 教師の子供は親の背中を見て真面目に育つか、荒神の火傷でほったらかしにされグレるかどちらかだ。
- 料理研究家なのに砂糖と塩を間違えるとは荒神の火傷だ。そんな失敗するんだね。