「此の父有りて斯にこの子有り」の意味(出典・故事・類義語・対義語・英語)
【ことわざ】
此の父有りて斯にこの子有り
【読み方】
このちちありてここににこのこあり
【意味】
賢明な父が育てた子は立派になる。子供が優れているのは父が立派だからであるということ。また、子は親の資質を受け継ぐものだということ。
親の力や教えが、子供の成長に大きく影響してるってわけやね。親の背中を見て、子供も大きく成長するんやな!
【出典】
「孔叢子」
【故事】
中国の戦国時代、斉の尹文子が孔子の孫の子思に「自分の子が愚かなのは妻のせいだから追い出す」と言った。そこで子思が「此の父有りて斯にこの子有るは人道の常なり」と言って離別を思いとどまらせたという故事から。
【類義語】
・この親にしてこの子あり
・此の母に非ずんば此の子を生む能わず
【対義語】
・鳶が鷹を生む
【英語】
Like father,like son.(父が父なら息子も息子)
「此の父有りて斯にこの子有り」の解説
「此の父有りて斯にこの子有り」ということわざは、すごく立派な父親のもとに、すごくすばらしい子供がいるんだよ、っていう意味だよ。
つまり、子供がすごくいいことをしたり、すごく優れていると、その背景には立派な父親がいるんだろうって言うことを伝えているんだ。この言葉で、子供の良い行動や性格は、父親の教育や影響が大きいってことを言っているんだよね。
例えば、友だちがすごく礼儀正しくて、その子のお父さんもすごく礼儀正しい人だったら、「あぁ、この子がこんなに礼儀正しいのは、すごくいいお父さんがいるからだね」と言うことができるんだよ。
「此の父有りて斯にこの子有り」の使い方
「此の父有りて斯にこの子有り」の例文
- 此の父有りて斯にこの子有りというように、野球選手の子は野球で才能を発揮した。
- 医者の子は此の父有りて斯にこの子有りで、医者になることが多い。
- 彼のお父さんは人気歌舞伎役者だったが、此の父有りて斯にこの子有りというように、親に似た良い演技をする。
- ピアニストの子供である彼女は素晴らしい演奏をするが、此の父有りて斯にこの子有りだ。
- 此の父有りて斯にこの子有りというけどDNAの力ってすごいな。