「丹の蔵する所の者は赤し」の意味(語源由来・出典・類義語)
【ことわざ】
丹の蔵する所の者は赤し
【読み方】
たんのぞうするところのものはあかし
【意味】
人は交際する人間によって、善にも悪にもなる。
一本だけの木は折れやすいけど、たくさんの木が集まって並ぶと、なかなか折れないってわけや。これは、みんなで力を合わせること、団結の大切さを教えてくれるんやな。
【語源由来】
赤土の中にあるものは赤くなるという意から。
【出典】
「孔子家語」
【類義語】
・朱に交われば赤くなる
・水は方円の器に随う
「丹の蔵する所の者は赤し」の解説
「丹の蔵する所の者は赤し」っていうことわざはね、自分が一緒に過ごす人たちによって、自分自身もその影響を受けて変わってくるっていう意味なんだよ。
「丹」っていうのは、赤い土や赤色の絵の具のことを言うんだ。だからこのことわざは、たとえば、赤い土に何かを入れておくと、そのものも赤く染まるように、自分が付き合う人たちの影響を受けて、良くも悪くもその性格や行動が変わってくる、っていうことを表しているんだよ。
例えば、すごく勉強が得意な友達と一緒に過ごすと、自分も勉強を頑張るようになったり、逆に、いつもサボってばかりの友達と過ごしていると、自分もそんな感じになってしまうことがあるんだ。
だから、このことわざは、「自分がどんな人と付き合うかが、自分自身をどう変えるかに大きな影響を与えるよ」と教えてくれているんだね。自分がどうなりたいのか、どうありたいのかを考えて、その目標に合った人と関わることが大切だよ、っていうことだね。
「丹の蔵する所の者は赤し」の使い方
「丹の蔵する所の者は赤し」の例文
- 友だちは選ばないと、丹の蔵する所の者は赤しというよ。
- 理系の友達が多いと、科学に興味を持つことが多い。丹の蔵する所の者は赤しだ。
- 孟子のお母さんだって孟母三遷というように、教育環境を考えて三回も引越したんだ。丹の蔵する所の者は赤しだから、我が家も引越そう。
- あんなに内向的だった健太くんが、明るい子たちに囲まれるうちに、丹の蔵する所の者は赤しのごとく明るくなった。
- 丹の蔵する所の者は赤しというから、文教地区の地価は高い。